AUTHOR

    Takahiro Onaka

    関西在住のウィークエンドバサー。
    2013年バス釣りを初めました。和歌山県合川ダムをホームフィールドとしつつ、関西の様々なフィールドに出かけバス釣りを楽しんでいます。

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    今年1年巻きの釣りをしてみて感じた事、状況変化を掴む2つの方法

    DATE : 2016.12.23

    CATEGORY : 初心者向けバス釣り入門


    2016年もあと少し。今回は去年までネコリグなどライトリグを多用していた僕が今年1年意識的にスピナーベイトをメインに巻きの釣りをしてきて感じていることについて語ってみたいと思います。

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    アングラーそれぞれ釣りのスタイルも違えば通うフィールドもスキルも経験値も違うので、全く共感してもらえないかもしれないし、中には「こいつレベル低いなぁ」と思われる方もいるかもしれません。いや、むしろ来年自分がこの記事を読み返した時に「こいつレベル低いなぁ」と思えるようになっていたい。そんな話。


    巻き物でバスが釣れるかは結局はフィールドの状況次第

    結論から言うと、スピナーベイトなど巻きの釣りでバスが釣れるか釣れないかを左右する最も大きな要素はフィールドの状況次第だと思います。

    狙うエリアやレンジ、ルアーをアプローチするゾーン、スピード、アクション、もちろん重要です。でも、それらも結局はその時のフィールドの状況次第。そしてフィールドの状況というのは唯一自分ではコントロールできない要素というのが悩ましくもあり、ゲームを面白くしてくれるのです。


    1つのルアーを投げ続けて見えてきたもの

    1日中1つのフィールドで1つのルアーだけを巻き続けた経験はありますか?

    適材適所でルアーを変える?もちろんそれはそれでバスを釣るうえでは大切な事だと思います。ただ、1日中1つのフィールドで1つのルアーを巻き続ける事でしか分からない事もあるのです。

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    僕はホームである合川ダムで1日中スピナーベイトなど巻き物系ルアーを巻き続けて、あるタイミングで一時的にバスがボコボコに連発して釣れるという経験を何度かしています。それこそライトリグでは味わえなかった爆発力のある釣れ方でした。(参照記事:

    風が吹いて、水温が上がって、雨が降って、水の流れが出て、バスがフィーディングモードに入って、など様々な要因があるかと思いますが、バスがボコボコに釣れるフィールドの状況というのがあります。巻き物で釣りするまで、そんな状況に出会ったことがありませんでした。

    そして1日中同じルアーを投げ続けていれば、同じアプローチを続けていれば、自分の釣りが一定であれば、周りの状況の変化を感じとりやすくなるのです。

    先日見た釣り動画の中で田辺哲男師匠が似たようなことをおっしゃっていて凄く共感しました。23:35くらい。

    『パワーゲーム系や強いゲーム系をやれれば、ホントにいい状態の時に、ホントにいいバスフィッシングができるっていう風に思ってるんで。で、それをやり込んでない限り、その状態になっても下手すりゃ気がつかない。(いい)状態になってるのに気がつかない。もしくは「今日釣れますね」って釣っちゃってフツーに終了とか。勿体無いじゃないですか。だから、そーゆー状態の日にはきっちり釣り込む釣りを覚えたい、と。という、今だにトレーニングですよ。』

    ノリオ師匠の話はルアーを1つに絞るという話ではありませんが、強いルアーで釣りをすることでフィールドが爆発的に釣れる状況になっていることに気づくことができる、と。ノリオ師匠がどこかで言っていた「泣きのスローダウン」という言葉の裏にはこういう考えがあったんだなぁ。

    そーゆーことですよ。


    フィールドの状況変化を掴んで巻き物でバスを釣る2つの方法

    では、どうやってフィールドの状況を掴んでスピナーベイトなど巻きの釣りでバスを釣るのか。

    1つは、先ほどお話した「1日ずっと同じルアーを巻き続ける」という方法です。これが一番簡単。

    「バンクバーナードメソッド」という言葉をご存知でしょうか?僕は最近知りました。直訳すると岸を燃やす方法。バンクをしらみ潰しにルアーを通していく、というスピナーベイトなどでよく行われるアプローチの方法の1つらしいです。(今あんまりこの言葉を聞かないのは日本じゃオカッパリが主流だから?)

    バンクバーナードメソッドは目の前に広がる「場所」に対して行うものですが、僕が言う方法は場所だけでなく「時間」に対しても行うことで釣れる状況を掴むというもの。時間を掛けてフィールドの状況が自分の巻きの釣りに合うのを待つ、と言い換えてもいいかもしれません。

    ただ、状況が変わるのを待つ、というのは意図してやったとしても何だか向こう任せで運的要素が強く自分の力で釣った感は得づらいです。それに1日中同じルアーを巻き続けるのはなかなかツラいですし、単発でぽろーんと釣れてどうして釣れたのがよく分からないまま、なんてこともよくあります。笑

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    2つ目の方法は、風が吹く、雨が降るなど人間にも分かる状況変化を感じたり、一尾のバスの釣れ方などから状況変化を感じたりして巻き物を使うというもの。何かしらからヒントを得て状況変化を感じて釣りをする。今の自分の課題であり理想とする釣りです。

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    過去の記事で「パターンフィッシング」について書いたことがあります。それは1年の中でその時期のバスの行動に合わせた有効な釣り方。ただ実際にフィールドに出れば1日の中で状況がコロコロ変わるのはよくあることですよね。必ずしもワンパターンで釣れ続けるなんてことはありません。「パターンフィッシング」はあくまで参考程度でよいかと思います。よく言われていることですが大切なのは「今を釣る」こと。

    今年、状況の変化を感じて巻き物でバスを釣ったこともあるんですよ。

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    真夏にランチアさんと行った合川ダムで。これまで反応が全くなかったシャローでランチアさんがライトリグでバスを釣ったのを見て、風が吹き始めて表層付近の溶存酸素量が上がってバスのレンジが変わったのではないかと仮説を立て、スピナーベイトを巻き始めてヒットした魚です。その後もスピナーベイトに反応があり2つのバイトをバラしはしたものの状況が明らかに変化していたことを感じました。

    来年はこういう釣りが出来る日を増やせるといいなぁ、と思います。

    以上、僕が今年1年巻きの釣りをしてきて感じたことでした。

    修行は続く。

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