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    Yoshihiro Saitoh

    シーバスからオフショアまで主にソルトのルアーフィッシングを楽しんでいます。東京在住。東京湾-相模湾-玄界灘。たまに遠征も!

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    東京湾で鯛を釣る-Abuタイラバロッドインプレッション-

    DATE : 2015.02.12

    CATEGORY : タックル, マダイ


    青物のオフショア釣行の合間にやっているのを見て興味を持っていたタイラバゲーム。

    東京湾でもできると聞いてキッズを連れて初めてのチャレンジです。関東では外房の真鯛釣りが有名ですが、実は湾内でも通年狙えるターゲットです。この季節は70-80メーターラインを中心に攻めていきます。タイラバなら60-100g、ひとつテンヤなら15号前後が船長のご指定。

    AbuGarciaのSaltyStageシリーズのタイラバロッドとテンヤロッドをお借りして釣行に臨みました。

    SALTY STAGE KR-X Tai Rubber STC-702UL60-KR FS-SP
    適応ウェイト20-80g
    SALTY STAGE KR-X Tai Rubber STC-702LS80-LA-KR
    適応ウェイト40~120g
    SALTY STAGE KR-X Hitotsu TENYA HS-255MS-KR
    適応ウェイト3~12号

    rod

    タイラバロッドにはオシオカルカッタ201HG/SHIMANOにPE0.8号を。
    ヒトツテンヤロッドにはエクスセンスCI4 3000HG/SHIMANOにPE0.6号を。

    この日は結果的にタイラバの方が反応がよく、最終的にはテンヤロッドにもタイラバを背負わせての釣行となりました。よりロッドの性格の差も明確にわかって結果的には良いテストになりました。


    タイラバロッド

    この日はピンク系のスカートのタイラバに反応がよく、80gのタイラバでスタート。70mラインなのでスカンパーを立てて船を止める。ラインはほぼ真下に落ちるのでやりやすい。セオリー通り底取りからのタッチアンドゴーで15-20メートルを誘い上げます。

    巻きスピードの調整をしながら集中力を保ち続けること2時間・・・

    fight

    おっ!

    なにやら竿先にガガガガガガっという反応が。合わせてはいけません。そのまま巻き続けます。
    ロッドキーパーに竿を当てて竿をぶれさせないメソッドを本人は開発したらしいですが、この竿の角度は本当はNG。もう少し竿を鋭角に海に刺す感じでラインとロッドの角度を緩めたほうが竿の弾性を使いやすい。
    でも、この角度でもバットはしっかしりているので問題なくファイトができます。
    リールの性能に依存度が高いファイトになるので、ドラグ性能が良く巻き上げ力が強いリールが必須です。

    como01

    ナイスサイズ!
    子供でもナーバスにならずに扱えるタックルです。

    hal01

    この手のリールだと少々しんどい深さです。やっぱりロングハンドルの方が最終的に疲労が少なく、安定した巻き上げができる事で釣果も良いと思われます。

    hal02

    ランカーホウボウ!こんなゲストも釣れますが。基本ゲストの魚は少ない釣りです。調子良いときはワラサなんかが来ることもあるそうです。

    2本のロッドの差はL/ULということで適応ウェイトの差なのですが、ウェイトレンジを超える重さを背負わせても自分は全く問題ないと思っています。食い込み重視ならULで通しても良いと思います。

    タイラバの重量で負荷がかかってティップがベンドしている状態から、鯛がバイトしたときに抵抗を感じないようにベリ−部分もしなやかに入って欲しい。ティップが最初から全部曲がっている状態だと食い込みが悪くなるので、極端な適正ウェイトオーバーは避けたいところですが80-100gというのはタイラバでは平均からやや重たい部類に入ると思いますので、今回やってみてまずはULで良いのではないかというのが結論でした。

    長さに関しても7フィートは良いと思います。同シリーズでは6フィート代の竿もラインナップされていますが、ドテラで流した時のことを考えると長めの方が操作性が良いし、よりバラしにくいと思います。


    ひとつテンヤロッド

    タイラバが向こう合わせの釣りならテンヤは掛けにいく釣り。この日はタイラバの方が反応が良かったこともあって「テンヤロッドでタイラバやったらどうなる?」を実験してみることにしました。

    ・スピニングであることでのタッチアンドゴーのやりにくさ。ベイルを返したりすることのタイムロ。
    ・フォール速度のコントロールができない
    ・比較的高反発なロッドゆえの食い込みの悪さ

    が予測される問題点。まあ、やってみましょう。巻くのは一緒ですから。

    結論から言いますと「釣れました。問題なく使えます」という報告なのですが、やはり大きな問題が出てきました。

    ・バイトを弾いてしまい、フッキングしないケースが頻発
    ・掛けたあとのファイト中のバラし多発。あわせてないので、竿全体でゆっくりと上げてこないといけないのですが、竿の弾性が高すぎて粘れない。

    やはりタイラバロッドの方が格段に獲れる魚が増えると思います。途中からあえて合わせを入れてちゃんとフッキングさせるようにしたらバラしはなくなりました。

    本来のテンヤで使った際には15号テンヤと適正負荷以上のものを背負わせていたのですが、こちらも全く問題なし。


    奥が深いけれどエントリーしやすい釣り

    ちゃんと鯛釣りをやっている方はそれぞれ数本のロッドを揃えるようになるでしょうけど、自分のように青物の途中で、、、とか、年に数回の釣行で、、というなら一本ずつ。柔らかめの竿を持っていれば対応できると思います。

    初めてのキッズのチャレンジでも結果が出せました。鯛ラバは巻き上げ&落とすというシンプルな誘いだし、テンヤは底取りが難しいケースはあるけれど、エビ餌での釣りなので色んな魚が釣れる可能性があります。
    この日も全員安打で納竿としました。

    tai

    タイラバはもともと漁具から進化した疑似餌。スカートの色とヘッドの色の組み合わせやスカート形状の違いを試していってパターンを探るわけですが、その組み合わせの数はもう天文学的です。奥の深い頭脳戦が繰り広げられています。

    そして、、、、鯛は美味しい!

    sashimi

    お刺身、炙り、鯛めし、昆布締め。

    最高です!!

    取材協力:のんちゃん丸

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