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    居酒屋村上

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有明海の固有種「ハクラ」こと有明海産スズキを食べてみました!!

DATE : 2015.02.27

CATEGORY : 居酒屋村上, 鮮魚


2014年末より有明海に生息する色んな魚種を調べていた居酒屋村上φ(. _.)フムフム

有明海といえばムツゴロウを始めに、ワラスボ、ハゼクチ、ヤマノカミ、メナダ、エツ・・・などなどなど!!有明海で進化を遂げた固有種の宝庫なのです(゚⊿゚)ヘェ

そんな感じで調べていたら「ハクラ」というスズキの仲間を発見!!

スズキといえばマルスズキとヒラスズキしか知らなかった無知な僕。このハクラというスズキの存在に興味津々になったのは言うまでもありません!!
・・・実はタイリクスズキもこの調査で知りましたΣ(´д`;)

ということで早速、ハクラこと有明海産スズキを食べてみましょう!!
どゆことっ ヮ(゚д゚)ォ!?

 


いきなり実食

・刺身
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まずはその日のうちにお刺身で頂きます。臭みのない淡白な白身の味わいはスズキそのもの!!やっぱりスズキは美味しいです(*´艸`*)
若干マルスズキよりも旨味が強かった気がしたので次回は食べ比べてみますφ(. _.)

・塩焼き
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久しぶりに不動明王参上( ゚ε゚;)!!

前に九重フィッシングリゾートで釣ったニジマスを塩焼きにした時も思いましたが、塩焼きはシンプルで美味しい(*´艸`*)

・幽庵焼き
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三枚におろして小さめにした切った切り身を、醤油・味醂・酒を1:1:1で合わせたつけダレに漬けて1日置いたものをオーブントースターでじっくり焼き上げました。ちなみに、コレを焼かずに干せばみりん干しが出来ます(・∀・)!

漬け時間は好みで1時間~1晩位でも大丈夫。僕は濃い口でしっかり味が付いているのを好むので1日漬けました\(^o^)/

この幽庵焼きの仕込みの際、切り身のサイズを小さめにしておかないと、焼き上げる際に漬けダレが焦げやすく中まで火が通り辛いので注意です!

じっくり焼き上げるので、水分の飛んだ弾力のある身に染みた漬けダレの味が、お酒の肴やご飯のおかずに間違いない一品です(*´艸`*)

 

 

ってこのハクラはどうしたんだ!おい!

という声が聞こえてきそうですね。
はい。。。

 

 

 

これ、、、、

 

 

 

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道の駅鹿島で買いました\(^o^)/
釣り人としてそれでいいのか問題再び。笑

以前、青春を怪魚釣に捧げた小宮さんと釣りを共にした際、あまりにもハゼクチからのリアクションが無かった暗黒タイムに、仕掛けをセットして道の駅に物色しに行った時の戦利品でした。

ハクラ:有明スズキ
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ハクラとは有明海産スズキの幼魚のことで、佐賀県有明海漁業協同組合の定義によると、約20cmまでの1年魚をハクラゴ、約40cmまでをハクラ、約60cmまでをハネ、60cm以上をススキと呼ぶそうです。

ですが、地元の海苔漁師さんは大きくても小さくてもスズキのことを「ハクラ」と呼ばれていました(゚⊿゚)ハクラダカラ

有明海産スズキ
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1997年にマルスズキとタイリクスズキの交雑個体群であることが確認されたスズキで、マルスズキとタイリクスズキが混ざり合っており、マルスズキ寄りの個体とタイリクスズキ寄りの個体とが生息しているようです。上の画像では頭が右向きの個体にだけ、タイリクスズキに見られる黒点があります。

Wikipedia – スズキ (魚) より抜粋
成魚になっても体側に黒点がみられる個体がいること等,形態から日本のスズキL. japonicusと中国のスズキとの中間的な特徴が指摘されていた.仔稚魚期にも色素胞が少ないなど、日本の他地域のスズキとの違いがみられ,有明海のいくつかの魚類のように大陸遺存の可能性が指摘された.アイソザイムやDNAのAFLP解析の結果、スズキとタイリクスズキとの交雑個体群に由来する独特な集団であることが示された。

っていうかスズキ、調べてみると意外と地方名が出てくるのでびっくり(・∀・)!!
シーバス釣り スタートガイド より抜粋。他の呼び名もあるんでしょうね。
関東地方:コッパ、セイゴ、フッコ、スズキ、オオタロウ
関西地方:セイゴ、ハネ、スズキ
中部地方:セイゴ、マダカ(マタカア)、スズキ
その他地方:セッパ、チュウハン、アンサン、ハクラ、ニュウドウ、ヌリ

 


おまけ

道の駅鹿島には珍しい海産物が並んでいて楽しい!!
ということで、前回訪問時のラインナップの一部をご紹介(*´艸`*)

・赤貝剥き身
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居酒屋村上定番のつまみ、赤貝の佃煮の材料がコチラ(*´艸`*)

・イカ子
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何イカでしょう?これ相当お得感満載ですが、イカ子って名前が可愛いくない!笑
調べてみたら、ベイカ・ヒイカ・ジンドウイカっぽいのですが、現地の方にお聞きしていないので曖昧ヽ(´Д`;)

・サザレ
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サザレって聞くと菊元 俊文さんのブログで良く見る「さざれ」が出てくる(・∀・)
このサザレエビも謎ヽ(´Д`;)ググレン

・アカメ
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このアカメは高知県や宮崎県に生息する赤い目を持つ巨大魚を狙う釣り人の憧れの魚!!ではなくて、有明海固有のメナダというボラ科の魚の切り身です(´ー`)残念

メナダ(ボラ科)
近縁種のボラに良く似ているが、頭がボラより平らなこと、目と口の周辺が赤いこと、ボラより大きく全長1mに達することなどが特徴。九州以北、中国、朝鮮半島からアムール川に分布するが、九州では有明海にしかいない。有明海ではボラよりもメナダの方が多く、味も良いことから価格も高く珍重されている。

ボラは成長するにつれ名前が変わる出世魚の一つで、関東では最も大きくなったものをトドといい、「トドのつまり」の由来となっているが、メナダも有明海ではエビナゴ→エビナ→アカメ→ヤスミ→ナヨシと呼び名が変わる。
佐賀県有明海漁業協同組合 より抜粋。サザレエビもお願いします!!

 


最後に

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ということで今回は「ハクラ」という有明海産スズキを中心にご紹介しましたが、後半のおまけ部分だけでも謎すぎる固有種が盛り沢山の有明海(・∀・)!

季節によって市場に並ぶ魚が入れ替わるので、四季折々の楽しみが満載(*´艸`*)
この記事を書きながら自分が一番興味湧いてきました!笑

今年は有明海のハクラを狙いに有明海に行ってきます(゚∀゚)!!

意外と釣具屋さんの表に売られているレジャーフィッシングセットでも、簡単な釣りでしたら充分楽しめますので、皆さんも是非有明海に行きましょう\(^o^)/

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