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    Shota

    パックロッドを中心に、ライフスタイルとしての釣りを提案するメーカーHuerco(フエルコ)に所属しながら、世界各地を釣り食べ歩くフィッシングピーターパン。厳しい釣りを強いられても、持ち前のハッタリと語学力で切り抜ける「適当さ」が武器。BIGFISH1983ジャパンアンバサダー、Rマジック・TONEDTROUTプロスタッフ、Patagoniaプロセールスプログラム。ネギとタマネギが食べられない。焼きそばはペヤング派。

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    台湾釣行番外編 ~夜の漁港を食べ歩け~

    DATE : 2017.01.25

    CATEGORY : アジア, グルメ, 台湾, 海外釣行


    先日、弾丸で台湾に釣りに行って来ました。ロンドンに住んでいた頃の台湾人の友人たちの地元である南台湾、高雄という場所で、「カオシュン」って言うと現地で伝わります。間違えて「I wanna go to Takao!」っていうと「は?」って顔をされますので要注意です。台北からも新幹線なら1時間半程度で行ける場所で、大都市の台北に比べると、自然も多く残り、ご飯や全体的な物価も低いらしいです。そして意外にも釣れる魚種が結構いる。で、行ってからこんなモノが渡されていたことに気づき…

    釣りはタイと同じようにバラマンディや手長海老に続き、街中でもピーコックにトーマン、ターポンが狙えたり、郊外に車を走らせれば野生のバラたちも狙える高雄。日本からのLCCもあり、これは是非BURITSU読者の皆さんにも挑戦して欲しいところ。時期によっては、東京・大阪間の新幹線代よりも安いですからね。フライトの時間も関空と高雄は3時間ぐらいでした。今回一番印象に残ったのはこのナマズ。

    東港漁港 華僑市場へ食べ歩き

    さて、前置きが長くなりましたが今回ご紹介したいのは、釣行の最中に立ち寄ったあるマーケット。高雄の市内からは車で1時間ぐらい。この屏東県の東港はとにかくマグロで有名で、台湾のみならず世界中から注文の入る有名市場らしいです。現地でも「トロ」と連呼して、上野のアメ横を彷彿とさせるマグロ売りの声が飛び交っていました。

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    ここは夜も営業していて、とれたての魚介類から好きなものを選び、それを市場を囲むように立ち並ぶレストランに持ち込んで料理してもらうというシステムで食事をすることが出来ます。それがとても安くて美味しかったのです。それ以外にもその場で揚げたさつま揚げみたいなやつとか、魚肉団子?などなど、食べ歩きも最高に楽しい。

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    マグロと並び、桜海老が特産品らしく、桜海老のお店もたくさんありました。のちに食すことになるのですが、美味しかった。

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    とにかく売り子も、それと各レストランからやってくる勧誘のおばちゃん達(時々若い子)も活性がすこぶる高く、ベイトフィッシュ側もそれなりに強気で行かないと強引な接客に流され続けてしまう雰囲気。まあそれもそれで良いですし、特にこだわりもなければ顔で選んでしまいましょう(笑)今回は友人が一緒だったので任せてしまいましたが、この市場を片言の現地語や英語で乗り切るのは非常に楽しそうではありました。

    日本ではあまり見かけない魚も多く、釣り人は結構テンションが上がります。マグロや青物だけでなくバラマンディやタチウオ、なんか見たことない魚までたくさん。

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    顔がターポンみたいな変な魚、名前は忘れた 1カゴ300円ぐらい

     

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    こうやって売られるとバラマンディに見えないw

     

    同行した日本人も基本的にあまりトロを好まないのもあり、この日はわざわざマグロを食べなくてもいいかな?と言うと、台湾人の友人たちが強く勧めて来たのがグルーパー(ハタ)。日本の西の方でも釣れそうな色をした派手派手なのから、まんまオウモンハタ系まで色々。

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    見ていて飽きない!

    早速買って来たシーフードを食べてみる

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    こんな感じで市場をぐるりと囲むようにレストランがあり、ここに買って来た魚たちを運ぶ。野菜の炒め物とかご飯もの、ビールなども普通にオーダーできる。今回はまんま北岸にあった北岸をチョイス。

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    こんな感じで、適当に料理方法もその場で選んだり好みを伝えながらガンガン食べ物をオーダーする友人たち。スタッフは皆気さくで面白かった。

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    牡蠣はシンプルに焼いてもらった

     

    安値でボリュームいっぱいなのが貝類。この日はアサリみたいな貝と牡蠣を、現地風に蒸したり焼いたりして出してもらいました。なんか台湾は日本にとても似ていると言うか、基本的に親切に教えてくれるし、衛生面も他のアジアの国に比べたら安心できると感じました。例えば貝類、タイとかでは結構逃げている…

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    刺身も小ぶりのキハダと思われるマグロをチョイスしましたが美味しかった。なんか壱岐の醤油の様な甘い醤油が出されたのですが、さっぱり目の刺身とマッチしていましたよ。

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    安さと鮮度とノリでチョイスした、確かオウモンハタ

     

    ハタは煮付けにしてもらいましたが、身も硬くなく、煮ると言うよりも蒸す感じがまた日本っぽくて、なんだか懐かしく感じてしまいさえする安定の美味しさでした。まず頰肉から攻めていた友人をみて、「むむ、デキる!」となる。

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    かなり新鮮らしく飛びついていたイカの炒め物

     

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    キス風な魚の天ぷら風(笑)

     

    そしてこれだけ新鮮なシーフードの数々を満喫し、その中で一番美味しかった料理といえば…

     

     

     

     

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    チャーハン!!

    大きな桜えびがたっぷりと使われて、なんか本場っぽいパラパラ感。しかもネギを混ぜて炒めるのではなく上にトッピングするだけと言う、ネギ抜きアレンジのし易さ!!ネギが苦手な僕にとっては最高のチャーハンだったのでした(笑)がっついてしまったので写真は食べかけ。

    友人曰く、安く食べるコツは強引さに負けないこと。例えば今回で言えば、「俺たち魚のこと分かってるんだぜ!」って言うニュアンスを込めて、友人たちは携帯で釣りや魚の写真を見せたりしていました。コレするとぼったくられにくいらしいけど、結構な荒技だな(笑)

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    あとは市場の閉まりはじめる時間に行くと、マグロの刺身も結構たたき売りになっていて、安くたくさん食べたい人にはオススメ。この日も19時過ぎぐらいに到着しましたが、だいたい20時にはどこも店仕舞いらしい。多分あそこまで売り子ちゃんたちに囲まれたのは、彼ら的なマズメ時だったのかもしれない。結局代金は一人2000円もしなかったと思う。

    この場所へは台湾はタクシーがかなり安いのでタクシーもありですし、近くまで高雄との往復バスもあり、そこからタクシーとかを乗り継いで簡単に来られます。わざわざ観光で訪れる人も多いみたいなのですが、どうせだったら近所の水辺で竿を振りながら遊びに行ってみてはいかがでしょうか?こんなターポンが釣れるかも??

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    Shota Jenkins Konno・・・・・・・今野ショータ。約7年間イギリスに暮らし、2011年に帰国。ヨーロッパでの経験を生かし、ライター業、通訳アテンド業の傍ら、世界中でクリエイティブワークやファッションの探求をしながら釣り歩く。幼い頃から魚採りに明け暮れ、成長と共に網が竿に変わっただけのフィッシングピーターパン。ネギとタマネギが食べられない。焼きそばはペヤング派。

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    FIELD DATA

    住所:屏東縣東港鎮朝隆路39號
    電話:(08)833-9969
    営業時間:お昼頃~20:00頃(第一火曜日)

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