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    Daisuke Maeda

    徳島生まれ旧吉育ち、釣りバカ3世。大阪でフリーランスデザイナーをしています。
    好きな釣りはプラッギング。魚の大きさは気にしない。フリ。夢はやっぱり湖のほとりの釣り具屋さん。隣は友人が営む喫茶店。桟橋のテラスで老後を過ごしていたいです。

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ゾクッと

DATE : 2015.10.27

CATEGORY : シーバス, ソルトウォーター, トップウォーター


お久しぶりの投稿になりますが、
熱のあるうちにと思ったので!乱文失敬いたします。

10月26日、行くか行かないか。
時計を気にしながら仕事。
一旦外に出て月を見てゾクッとしたら行こう。
ほぼ満月の明るい月。潮見表にもきく。

なるほど… 行く。

22時ごろ。
潮止まり寸前を狙って去年から通い始めたポイントへ。
到着した時にはベイトっ気もなくボイル一つない。
これなら2日前のほうが活気があった。

なーんだ、ゾクッは気のせいか?
大潮初日、日暮れと引き始めが重なった日だったし、これはもう祭りの後か。
すぐに移動すべき状況だが、この日はなぜかここを離れたくない。

常夜灯の下にはいつものスレっからしのイツキが流れに頭を向けてボーっと浮いている。

「よぉ」と挨拶、竿を置いてそのまま観察することにした。
「おまえを釣る気は無いよ」と、多分1時間ぐらい座りこんで観ていた。

すると下流のほうからピチ、ピチ、ピチピチと小魚の跳ねる音が近づいてくる。
かなりの量だ。

そっと竿をとって少し常夜灯から離れる。

このために手に入れたリール。このために組んだグリップ。
それぞれ各部の締まりを確認。
常夜灯の周りで始まるはず。そのまま待機。

ピュンピュン、ピュンと小魚が付近を通った瞬間、
スレっからしのイツキが水中で何かを食った。

やっぱり、始まる!
イワシの群れがまわってきたのだ。

そのすぐ後、イツキとは違うシーバスの大群が通過。
ルアーを通せば引っかかりそうなぐらい凄い数だ。
中には80cm近いのが見えてジュワっと脳内で何かが滲み出たのがわかった。
時計を見ると潮止まり。一瞬しかないチャンスを悟る。

その瞬間、
若いシーバスが打ち上げ花火のようなボイルをはじめた。
「︎はじまった。」

同時にクラッチを切り、ボイルど真ん中にキャスト。
連られて早めのアクションで誘う。出ない!
ルアーの真下では何匹ものシーバスがイワシを食っている。
水面のルアーは完全に無視されているのだ。

竿をとって常夜灯から離れた時、正直「もらった」と思った。
気が迷ってキャストする手が止まる。舌打ち一発。

ミノーに変えようとボックスを開く。
竿から下げたペンシルのスナップに手をかけ…
違う。
こいつで釣るために来た。
ボックスを閉じて腰から外して地面に置く。

この状況、ミノーなら数本獲れるかもしれないが、トップウォーターで釣りたい。
今日これで釣らなきゃ今までと変わらないと思った。
リール、グリップ、ライン、フック、ルアー。
このために全て用意してきたのだ。

さぁ、どう食わせる。観察する。
激しいボイルの後、傷ついたのか、気が動転したのか、
動きの遅くなったイワシが水面付近をフラフラしている。
「あれだ。」

ボイルから少し外したところにキャスト。
3、4回強く音を立てて止める。
引き波が立つ程度に弱く動かして止める。
組み合わせて流れを計算しながら常夜灯の明かりのあたる境目に流し込み1回ジャークして止める。

プラスチックの塊を操って同じ状況を水面に仕立てるのだ。
これを何度か繰り返した。
しかし出ない。チェイスすらない。

同じ誘いを自分の立ち位置を変えて試す。
先程までは流れに対してダウンクロス、そして次はアップクロス。
チャンスの内に試せることは出来るだけ多く試さないと次に繋がらない。
半ば少し諦めつつ、次の釣行を考えつつ。
今試すべきこと、考えること。
水面を走るラインが嫌われているか?カラーか?ラトルか?
とにかくまずはアップクロスにキャストし
同じアクションをかけながら次の手を考える。
ルアーを止めて流す。だめか…

ルアーを回収しようとリールのハンドルに手をかけ、弛んだラインが持ち上がった瞬間、

 

ドッパーーン︎!!
「出た︎!!」

アワセるまもなくほぼ向こうアワセ。
「何︎!!? 何に反応した︎!?」

食事を邪魔され怒り狂ったシーバスはこちらを威嚇するようにジャンプを繰り返す
掛かり所を確認しドラグをフルロック。
不細工なやりとりは好きではないがそれどころではない。
身体の半分を持ち上げても諦めようとせずジャンプしようとする。
これがハネと呼ばれる所以!

zokutto

大きくはないけれどコマ切れの一部始終が頭の中でリプレイされて手が震えていた。
「てめぇか!」と言わんばかりにグネッ︎と力強く全身の筋肉で抵抗し指を噛む。
「こっちだってどれだけかけたと思ってんだよ!」と。
ムッとするあの匂いを感じながら睨みつけ、
フィッシュグリップを持ってはいたが、素手で下顎をつかむ。
やった!

ルアーはヘドン、スーパースプークジュニア、カラーはあえてフロッグ。
色をイワシに寄せればもう少し反応が変わったのかもしれない。
が、ここはへんなこだわりというか、トップウォーターの力を信じて試してみたかった。

もっとゆっくり魚体を観察したり写真をとったりしたかったのだけど早くリリースしたかった。
流石にあれだけお怒りになられると…そんな気にさせられます。

バーブレスにしておいたおかげですんなりリリース。
シーバスは捕食が下手くそなのか、しょっちゅうマズイところに針がかかってしまう。
結果、かなり傷めてリリースということになってしまうのがいつも気の毒で針のカエシは潰していたのです。
と、わずかな時合いを手返し良く、よりスケベに釣ることも考慮して。

そして間も無くボイルもおさまり、全ての波紋は静かに流れさり、
何事もなかったような顔の川に戻るのを見届け、
番頭のようなスレっからしのイツキに一礼して帰るのでした。

今日釣れてくれて良かった。
助かりました。ありがとう。

つゾク

と店主 前田でした◎

TACKLE DATA

ロッド : グラスアイスティック60ML
リール : ABU5500C
ルアー : ヘドン、スーパースプークJr.

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