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    Shota

    今野ショータ。約7年間イギリスに暮らし、2011年に帰国。ヨーロッパでの経験を生かし、ライター業の傍ら、世界中でクリエイティブワークやファッションの探求をしながら釣り歩く。幼い頃から魚採りに明け暮れ、成長と共に網が竿に変わっただけのフィッシングピーターパン。ネギとタマネギが食べられない。焼きそばはペヤング派。

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パイクを釣るために絶対忘れてはいけないモノ

DATE : 2016.10.11

CATEGORY : イギリス, ヨーロッパ, 海外釣行


ブリッツ読者の皆さんこんにちは、相変わらず前回の更新から時間が空いてしまいましたが、忘れられない程度の月一連載を目指すショータです。これまでもパイク釣りに関する記事は、他の媒体や自分のブログでも書かせてもらっているのですが、パイクは大好きな魚だけに何度でも伝えたいと思います。今回記事を書かせてもらうきっかけになったのは、少し前に海外を旅するある日本人アングラーから電話をもらったことでした。

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何年か前、師匠(左)と僕(右)

この魚に関しては、釣った数、期間、質など、どれを取っても自分と自分の師匠と崇めるEES森本氏以上にパイクに精通した日本人を知りません。毎朝毎晩釣って釣って釣りまくったからこそ自信を持って言えるので、これからヨーロッパ、特にイギリスのパイクを目指す釣り人たちに、少しでも役立つ情報になれば幸いです。

イギリスでパイクを釣る、舞台は市街地にまで

聞くところ、その電話をくれた青年はこの後イギリスへと渡り、自分の釣り歩いたロンドン、オックスフォードと、数都市でパイクを釣り歩くとのことだった。どこを釣ればいいのか?という話は基本的にはしない様にしている。それを探すのも釣りの大きな楽しみだと思っているし、釣果を共有したいという釣り人の欲求とは正反対に、どこか自分だけの秘密の釣り場を持っていたいのもまた釣り人である。彼もそれを重々に踏まえた上で連絡をくれた。しかし彼の熱意にビンビンと冒されてしまったせいか、結局場所の話から、ライセンスの買い方や交通手段、ヨーロッパの旅のコツなど、話は色々な部分に及んだのが、そういえばタックルの話を一切しなかった。きっと、僕の釣りの腕前などたかが知れているということなのだろう(笑)

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自己記録タイの98.5cm、このサイズを5本以上上げているが、未だにカナルのメーターは姿を現していない

さて、例えばライターが釣りを発信することには様々な意味があるが、その中の大きな一つが「人を動かすこと」だと思っている。動くというのは、実際に釣りに行くことだったり、記事を目にした釣り人の行動に何らかの変化を与えたり、その動きは様々だが、それにはポジティブなものあればネガティヴなものもある。特に海外での釣りや、国内での遠征というスタイルはその性質上、現地への影響や現地からのレスポンスが必ずあり、国内外を問わず、メディア等で取り上げられた釣り場が荒れたり、ゴミやマナーの問題、住民とのトラブルに発展するケースも少なくない。僕は国内での遠征経験が多い訳ではないので、ニーズとしては多いかわからないヨーロッパの話になってしまうが、ライセンス制度や釣り人同士のマナー、釣り人としての立ち振る舞いは、日本人として何処で何を釣っていても変わらないものだと思う。

ライセンスは買っておいて方がいいではなく、
釣りをする前に必ず買うもの

以前からも他の媒体やブログで度々話をしてきたつもりではあるが、まず海外で釣りをする際に必ずと言っていいほど必要なのがフィッシングライセンスである。国によって定められたモノであったり、時には釣り場のあるエリアの地主や牧場主、水辺を管理しているフィッシングクラブなど様々ではあるが、イギリスではそのことを Fishing Rod Licence と呼び、Environment Agency という政府の一機関から発行されるライセンスを、郵便局、またはオンラインで買うことが出来る。むしろ何より必要な道具と言っていい。

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Full licence(年券)を買うと毎年デザインが変わるカードが届く。記念に持つにもカッコイイ。

イギリス国内で内水面の釣りをする場合、必ず持っておかねばならないものがこれである。そこからさらに、川や湖によって決められた会費や漁券などを必要に応じて購入し釣りをするという仕組みである。ロンドンのカナルはこのロッドライセンスのみで釣りが出来る。実際に釣りをしていてライセンスの提示を求められることは稀だが、折角海外まで来て限られた時間の釣りを楽しむのだから、これらをクリアにして伸び伸びと釣りを楽しんで欲しいと思う。1日券、8日券、そして1年間有効のFull Licenceがある。ちなみに敢えて書かないが、ルールを破った場合のペナルティは日本の様には優しくない。

必要なツールと装備

普段はタックル面に関してほとんど触れなかったのだが、今回はパイク釣りに必要最低限な道具の話をしようと思う。
まずヨーロッパに住むパイクはノーザン・パイクと呼ばれる魚で、その見た目から容易に想像が出来る様に、鋭い歯の並んだ大きな顎は、どんなに太いリーダーも簡単に切ってしまう。基本的にバスタックルを基本としたルアー釣りの道具を応用すればいいのだが、ワイヤーリーダーだけは絶対に欠かすことが出来ない。僕は自分で必要な分だけを遠征前にかしめてルアーボックスに詰め込んでいるが、海外で販売されているのを買うのも一つの手。店員にWire traceと言えば伝わるはずである。

 

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写真はペスカトーレ中西特製の美しいワイヤーリーダー

それと、この歯の並んだ顎のを持つ魚を相手にハンドランディングするのはなかなかハード。かと言ってネットを遠征に持ち込むのも骨が折れるかと思うので、フィッシュグリップが非常に役に立つ。しかしイギリスも然り、ヨーロッパではボガ反対派も多く、SNS等で載せた写真が思いもよらない炎上を招くことがあった。僕は現地で譲ってもらったハンドランディング専用のグローブを使い、エラを掴む様にしてランディングしているが、時と場合似よってはボガも使用している。特に動画などを撮影している時には迷わずカシャン!と、鉄のハサミを開くことが多い(笑)特にストリートフィッシングでは、なるべく身軽でいたいものなのだ。ちなみに一度不注意で、歯で指を切られたことがあるが、蛇腹の様に切り込みが何本も入り悲惨だったのを覚えている。それとフックを外すための鼻の長いペンチやフォアセプスも必携だ。

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日本の釣りでもマグネットリリーサーを使って腰に携えているスグレモノ

後悔しないルアー選び

もう聞きたい事は聞けたので御役放免かもしれないが、折角なのでもしもイギリスやヨーロッパでパイク釣りを楽しむ場合のルアー選びをお伝えしたいと思う。これらは「カナルパイクに世界一精通する日本人が選んだ(笑)」実際の経験と釣果から判断したルアーなので間違いないはずである。

スピナーベイト

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言わずと知れたスピナベは場所を選ばず、まず初めて釣りをする場所では世界中で活躍するルアーで間違いないだろう。ワイヤーリーダーを使用することで、多少アクションが悪くなる部分は否めないが、あまりデリケートな魚ではないパイクはスピナーベイトでよく釣れた。ブリブリと波動を出すタイプと、表層近くをスピーディーに巻ける2タイプがあれば完璧だ。パーチにも非常に有効なルアー。

S字系ビッグベイト

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広範囲を探るのにスピナーベイトが有効なのに対し、ビッグベイトはここぞという場所で使用していた。例えばスピナーベイトでチェイスがあったり、バラしてしまった場所でも、時間や日を改めてビッグベイトを投入する。または魚の気配があるなら、まずは迷わず投げて欲しいルアーである。しかも、なるべく大きなルアーがいいと個人的には考えていて、春先の短いシーズン以外、小さなルアーがパイクに有効なことはほとんどなかった。

表層系・ノイジープラグ

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トップウォーターも非常にエフェクティブだが、パイクはとにかく捕食が上手くない。ペンシルなども、一定のリズムでのアクションの方がいい結果が出ていて、特に表層をタダ巻き出来るタイプの、強波動のルアーは良く釣れた。特にオススメなのはティンバーフラッシュとバズジェットなのは内緒にしておいて欲しい。例えばブラックバスなどに比べると、ポーズ中のバイトはあまり多くない。パイクは一定のスピードで追尾してきた後に、狙いを定めてズドン!と食べてくる突進捕食系の魚である。

ソフトベイト

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当然ながらワームはよく釣れるのだが、パイク相手にその寿命はとにかく短い。冬のシーズンにスローでスイムベイトを流したりする以外、あまりメインで使用することはなかった。しかしパーチなどをテキサスで狙ったり、カバーを撃っている時に思いもよらない大物がかかった時もあったので、スナップで装着出来てウェイトがもともと付いているフックやジグヘッド、ワーム数個ぐらいをボックスに忍ばせておくのがロンドン流だ。あまりルアーに力を入れていない釣具屋でも、STORMのスイムベイトはストックしている事も多いので、現地で調達するのもアリ。

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大型のパーチ狙いにも必須なソフトベイト

プライスレスなスマイル

最後に、必ず旅に持って行って欲しいものは笑顔である。まずこちらが外国人だということを常に意識して欲しい。もしもあなたの街で、見知らぬ外国人が仏頂面で釣りをしていたら警戒しない方がおかしい。普通に考えたら帽子にサングラスの時点でちょっと怪しい(笑)
通りがかる人にハローと声をかけたり、目が合ったら微笑む程度の心がけだけで、トラブルに巻き込まれる可能性はグンと下がると思っている。日本で釣り場で挨拶をしたりするのと何ら変わりはない、楽観的かもしれないが、明るく笑っていれば大概のことはやり過ごせるし、きっと旅先でもそんなあなたを応援したいなんて人が現れるはずである。

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電話をくれた青年、名を黒田君といい、素晴らしい釣果写真を送ってきてくれた。思い出に残る1匹に出会うために、少しでも役に立てたなら嬉しい。出来れば魚だけでなく、それ以上にその後の彼の人生を動かす様な何かに出会ってくれていたら尚嬉しいと思う。旅にはそんなエッセンスがいくつも散りばめられている。このご時世、海外に行くのも、誰かの真似をして海外を歩くのも簡単と言っていい。あとはその釣り人や旅人が、「自分らしく」歩けたかどうか。少なくともこの表情を見る限り、黒田君は彼らしく釣り歩いたに違いない。

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Shota Jenkins Konno・・・・・・・今野ショータ。約7年間イギリスに暮らし、2011年に帰国。ヨーロッパでの生活やストリートフィッシングの経験を生かし、ライター業、通訳アテンド業の傍ら、世界中でクリエイティブワークやファッションの探求をしながら釣り歩く。幼い頃から魚採りに明け暮れ、成長と共に網が竿に変わっただけのフィッシングピーターパン。ネギとタマネギが食べられない。焼きそばはペヤング派。

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