釣った魚を売るの売らないのというのが最近あちこちで話題というか議論になっていて。
震源地はこの辺かな
ツッテ | 釣って味わう、地域の魅力
学生の頃、一晩狩野川の河口でシーバス釣っていたら隣の漁港のおっちゃんが「釣れたらもっておいでールアー代くらいにはなるかもよ」って言ってくれたの思い出す。”ほんとかな?”と思って持って行ったら何匹か買ってくれたけれど、もちろん川に奉納するルアーをカバーするほどにはならず。なつかしい思い出。
でもこのblogではそこを議論したいわけではない。
朝から(場合によっては前夜から)釣りに行って夕方帰ってきて、そこから料理するのは大変。
よく釣れちゃうと、なんとなくそっちの心配も頭をもたげてくる。
タチウオとか、料理簡単なお魚だったら良いのだけれど。
先日、そんな悩みを解決してくれる、その名も「釣り人」という存在を発見。
釣り人|日本初の、釣り人専用シェフシェアリング
要は釣魚をさばいてくれるサービスのある会員制のレストランテ。
さばいてもらって持って帰ることもできるし、その場で食べさせてもらうこともできる。
これはありがたい。
しかも自宅から徒歩圏内。
早速会員になって訪れるタイミングを計るも、仕事が終わらなくて釣りに行かれない/雨風で船が出ないで数週間。
やっと!チャンスに恵まれた。
真鶴港から出てアカハタ釣ってきた。
大雨のなかぐちゃぐちゃになりながら25グラムのジグヘッドとホッグ系ワームで持ち込む食材確保。
30cm以下はリリースして大きいのだけえらを切って血抜きしてクーラーの中で氷付けに。
帰宅しながらお店に電話してそのままクーラーを持ち込む。
ほとんどアカハタ、ときどきカサゴ。
魚を預けて一旦帰宅して入浴とタックル洗浄して20時に再訪。
今回は先約が1組いただけでとても空いていた。
で、お店はいるなりこのお出迎え。
私たちが訪れる直前に常連さんが持ち込んだ魚、とのこと。
いいなーキハダ。10Kgくらいかな。
今年こそは釣りたい。
そしてカウンターの端には怪魚系の人たち御用達 TRANSCENDENCE のカタログが。
釣り感MAX。
お店はシェフは一人で切り盛りされていて、忙しいときはホールの人がもう一人、とのこと。
シェフはあれこれエクストリームな釣りをしまくっているというわけではなく、陸っぱりメインで食べたい魚を釣る、という釣りスタイルらしい。オーナーはその場にいらっしゃらなかったけれど、日本を股にかけるカンパチ狂、とのこと。
「(同じビッグ青物ならもっと人気ある)ヒラマサじゃないんですね」と言ったら
「ヒラマサはおいしい食べ方刺身くらいだからね」といわれて納得。そうか、カンパチの方が脂あって料理の幅広いもんなー。
店内には厨房の大きな冷蔵庫と別に、客席のテーブルを追いやる形で大きな業務用冷凍庫がドンドンドンとおかれている。
中を見せてもらったら丁寧に処理された真空パックの魚でいっぱい。
リストランテのシステムはフリードリンク込みで4000円。
ワインはフリードリンクらしからぬラインナップ(らしい、アルコール弱い私は分からないけれど同行者の評価)で西麻布にしてとてもお安い。
持ち込んだお魚は、さばいてもらって全部持って帰るでもリストランテで出してもらうでも他のお客さんに食べてもらうように在庫にしてもらう(さばいて真空パックして冷凍)でも可。今回は2尾だけさばいて持って帰らせてもらうことにして、あとはその場で食べるのとお店の在庫にしてもらうことに。
ファーストディッシュのアカハタとカサゴの刺身。
えーと、写真取る前に半分以上食べちゃった。
おいしい。
太刀魚とカンパチと真鯛とヒラメとナントカとカントカと・・・のカルパッチョ
ワサビと和辛子とナントカオイルとカントカオイルと・・・すべて、別の味付けで楽しませてくれる。
おいしい。
お魚からは慣れてラグーパスタ。
お店の手打ちでローズマリーが練り込まれたこだわりのパスタ。
お魚から離れてもおいしい。
本日のメインディッシュ(魚)。
「家庭でできないものを」ということでアカハタまるごとワイン蒸し。
この味こそハタ!
ハタを釣った実感湧いてきておいしい。
本日のメインディッシュ(肉)。
ビーフカルビ。
お肉もやはりおいしい。
メインディッシュ食べてる間に持ち帰りのための解体ショー。
「何日寝かせる(熟成させる)?」と聞いて、さばき方をそれにあわせていただいた。
どれも本当においしくてお魚料理ばかりでなくお肉もあり、お皿ごとの味の変化もあってリズミカルなコースだった。
ワインも料理とのマリアージュ考えてお勧めしていただいた(同行者が)。
シェフはタダ者じゃない。
満腹満腹。
会員は釣り人ばかりでなくむしろ釣りをしない人の方が多く、土日より平日の方が混んでいるとのこと。
西麻布にあってお安くて12人から貸切できる会員制リストランテとして人気らしい。
シェフはお話好きでいろいろ教えてくれる。
お魚の料理のこと、保存法、釣りキチお客さんのこと。
訪れる際はできればカウンターに座ってシェフの手元を見ながらお話を伺いながら食べたい。
ちなみにお会計はなしで、翌月の会費とまとめて請求とのこと。
便利。
本来魚の持ち込みは17:00までで、釣りの翌日にリストランテ予約して釣りの帰りに魚を持ち込んだ魚を一夜越しで味わう、というのが基本形らしい。今回持ち込みが18時頃になってしまったけれど20時においしく食べさせて頂いた。
釣魚持ち込むのは釣り人会員限定だけれど同行者は会員でなくて良いらしいので、ご興味ある方一緒に行きましょう。
TACKLE DATA
ロッド
ノリーズ Rock fish Bottom RFB710M
ノリーズ Rock fish bottom power ocean RPO78MHC2
リール
18ステラ c3000 0.8号PE / 3号フロロ
13メタニウム 1号PE / 3号フロロ
FIELD DATA
真鶴港