buritsuの仲間の輪に入っていくために前のエントリーでした心づもりを経て、いざ弁慶橋へ。
まだバスにはちょっと早い4月の中旬。
比較的寒さに強い、そして暑さに弱いトラウトを釣るなら「今」らしい。
都会の真ん中なのだけれどすぐ近くにバイクの駐車場があるのがありがたい。
赤坂見附の交差点。
246の陸橋の真下。
ここにバイクを止めて横断歩道2つ渡ると弁慶橋。
とてもありがたい。
朝9時のオープンと同時に入り、スタッフの人にトラウトの活性を聞いて、いざボート乗船。
昼から仕事があるので勝負は2時間。
こんなに晴れた日だったのでトラウトは少し沈んでるとのこと。
水の動きの少ないところにアンカーを下ろし(ボートにアンカーがアルコと気付くまでしばらくかかった)少し重め、2gのスプーンを4カウント沈めて巻いてくる。
弁慶は深くないのでオールを下に突き刺すとだいたいの深さと底の感じがわかる。
(たぶん届かないエリアもたくさんあると思うので勢い良く刺すと残念なことになるリスクありそうだけれども。)
もちろんトラウトは目視できないのでカウントをいろいろ変えてルアーの速度を変えて試してみる。
あり合わせのリールだったのでハイギアなのが悔やまれる。ゆっくり引けない。
スプーンを投げたのは何年ぶりだろう。
こんなに軽いルアーを投げたのは何年ぶりだろう。
誰かが食事中に湖にスプーンを落としたら魚が食いついたというのがルアー釣りの起源といわれている(諸説あり)。
最も原始的なこのルアーを、スレきった都会のトラウトたちにプレゼンテーションする緊張感。
トラウトって、スプーンって、ナチュラルとアピール(20年前から知識が止まってる!)をどう使い分けたら良いんだろう。
ひたすらただ巻きで良いのか、スプーンにアクションつけられるのか。
魚を探して移動すべきか、回遊を待つべきか。
船上にはただ一人。
迷っても誰も教えてくれない。
pythonのKMeans libraryを呼んでも何もわからない。
ほんの目と鼻の先には釣りの美味そうな人が乗ったたくさんのボートがあるのに。
集団の孤独。
教えてくれるのは水の中の魚だけ。
そのまま30分経ってもワンバイトもない。
沈んだ木は釣れても魚が付いてこない。
足下の水面直下でルアーの動きを確認しながら、スプーンが泳ぐぎりぎり遅い速度を見つけ出し、そのスピードで引くように心がけると手応えあり。
バラしたものの集中力復活。
そこから1投のインターバルを経て3連続レインボー(ニジマス)。
小気味よい引きのあとに現れたのは27〜29.5cmの小さなトラウト達ながら貴重な釣果。
ルアーの引く速度と深さがばっちりハマったんだろう。
トラウトってこんなにパターン的に釣れる魚だったのか。
漁ではないし食べるわけでもないので数を上げてもしょうがない。
そこでルアーを変えて別のアプローチを試したらバイトが遠ざかる。
そうかー、パターンはかなりstrict。
そうこうしているうちに2時間経ち、弁慶デビューは小鱒3匹で終了。
サイズは出なかったものの、デコらなくてよかった。
どうやら弁慶橋には魚はいるらしい。
そして初めての人がふらっとルアーを投げても辛うじて釣れるらしい。
風さえ強くなければちょうど手こぎボートで水にぷかぷあ浮いているのも気持ちよい時期。
トラウト狙いならば他のボートがライバルに見えてくることもないので心が平和。
タックルも1セットあれば十分。
“気張らずにちょっと空き時間に”っていう釣りも、よいものだ。