【予告】久しぶりに実釣行エントリーだけれどバイク関係せず。
今回の出張先は神戸。
お客様のオフィスにて打ち合わせ。
いままで何度も伺ったことはあれど、毎度ミーティングだけしてそのまま日帰りするのはもったいないと思っていた(貧乏性)。
神戸には海がある。
シーバスファンが足を向けて眠れないCOREMAN泉さんのホームグラウンドが神戸港じゃないか。
そうだ、出張ついでに釣りに行こう。
とはいえ、ロッドやら大荷物でいかにも「釣りに来ました。ついでに御社に寄りました」というかんじでお客様のオフィスに向かうのは気が引ける。
悪いことしてるわけではないけれど、釣る気満々なのはなるべく悟られないようにしたい。
釣りの種類はいろいろ考え、FaceBookなどでサーベイし、船釣りに決定。
これなら船宿さんでレンタルロッドをお願いすればロッドは持って行かなくてすむ。
何か足りないものがあっても乗合船ならなんとかなる、と言う甘えもあり。
ターゲットは明石の真鯛。鯛ラバでねらう。
神戸から近い港の船宿さんをしらべ、釣果ページに魚でにぎやかで釣り人が楽しそうに写ってる大雄丸さんに決定。
大雄丸さんはこの時期鯛ラバ・青物ジギングが同じ船で楽しめる。
リレー船というわけではなく潮が緩いときは鯛ラバ、速くなってきたらジギングをするとのこと。
電話で予約かたがた鯛ラバとジグの重さを聞き、鯛ラバとジグ、リール他釣り具と着替え(釣り用サンダル含む)をバッカンに詰め込んで宿泊先に宅急便。
リールもレンタルできるとのことだったけれど、いつも左巻メインであることもあり私物を使いたい。
宿泊は最も近くのホテル(国民宿舎)「シーパル」がお盆時期だからか空いておらず新長田駅前の無線LANが使えるホテルサーブ神戸アスタに確保。
当日はいつも通りに仕事道具の入ったバッグで神戸入りし、釣りのことはおくびにも出さずにお客様と打ち合わせをし、いつもと違って地下鉄で新長田へ移動しホテルで出張仕事のまとめをしながら1泊。ホテルのコインランドリー活躍。
余談だがこの時期神戸のホテルに泊まるというのはこういうことか、と行って気づいた。
ホテルは高校球児に占拠されていた。
とはいえ、ホテルのレストランが彼らの貸し切りになっていたから外に食べに行く必要があった以外の点は特にうるさかったりするわけでもなく何も問題は無かった。
もしかしたらホテルのLANがめちゃくちゃ遅かった(結局テザリングで仕事した)のは彼らがYoutubeを見まくっていたからかもしれないけれど。
朝4時過ぎに起き、チェックアウトして仕事道具の入った方のバッグをフロントに預け、バッカンを持ってタクシーで須磨漁港へ。
タクシーでは運転手さんに「浜崎伝助やね」などといわれつつ10分弱で1200円ほど。
当然私以外はみんな車で来ている。
港の駐車場に集合し荷物を軽トラに乗っけてもらって歩いて船まで移動。
船長にいろいろ教わりながら受付してロッドをお借りして出船。
レンタルタックルは2000円とのことだったが、リール持参したと言うとロッドだけなら無料で貸してくださるとのこと。
今日は満員16人。16人で青物ジギングって一体どうなっちゃうんだろうと(青物はすごい勢いで横に泳ぐのでおマツリしまくるんじゃないかと心配)心の中で唱えつつ。
中潮のこの日、「今日は鯛ラバなし、ジギングオンリーで行くよ!」とのこと。
(とはいえ、潮が緩いときにはジグに混じって鯛ラバ落としても良いようだ。そうしていた常連さんもいた)
鯛ラバメインで考えていたので正直ちょっと肩すかしだったが青物ジギングもいつもの東京湾ではあまり釣果の望める釣りではない。これはこれで楽しそうだ。
お借りしたスピニング・ベイトのロッドにそれぞれ持ってきたリールを付けてジグを落とす。
青物ジギングと言えばギア比の高いスピニング、と勝手に思っていたが常連さんは両方持ってきている人が多い。
明石のあたりでは海域によって使い分けると良いらしい。奥深い。
船長の投入の合図でジグを落とし移動の合図で回収する、を繰り返す。
明石の海は本当に表情が豊か。
明石海峡大橋の東西、そして海峡の南側北側で潮の流れも地形も全然違う。
青物達の食性も大分異なるとのこと。
水深80m前後でしゃくっていたかと思うとちょっと移動すると30mになったり、かけ上がりでジグの1往復の間に5m以上も水深が変わったり。
時間が経つにつれ、潮もどんどん速くなってくる。最後の方は4ノット以上出ていたらしい。
最初は100gのジグで60m強のところをしゃくっていたが最後の30分くらいは30m弱の水深なのに200gのジグでも底がとれない。
東京湾だって潮が速いと言われているがその比じゃない。
恐ろしい海。
明石海峡大橋はシンプルで美しい。
船中、イナダ(関西名:ツバス)に混じってワラサ(関西名:メジロ)とサワラ(関西名:サワラ)が釣れる展開。そして隣の大トモの人が鰤を1本。
私と言えば、当初のターゲットである真鯛をゲット。
ただし鰤ターゲットの180gのジグで、だけれど。
後半に食いの山だったこの日、時間が半分過ぎてバラししかなくて焦り始めた私のジグが底を撮った最初のアクションで食われたのでリールを巻き続ける。
なかなか上がってこないが横にも走らない。
ハイギアのスピニングにしたのを後悔しつつゴリゴリ巻きつつ船長と「メジロか?エイか?」なんて話していたが、上がってきたらこの日船中初めての真鯛。雌の63cm。
関東では真鯛のサイズを重さで表現することが多いが関西では体長で表現する。後に計測したら約4400g。
明石で雌のこのサイズは珍しい、と褒めてもらって焦り解消。
今回の功労ルアー
(鯛の後すぐにサワラにかじられてボロボロに)
一人で行ったので写真はほとんどなし。
この写真は船長が船宿のWeb用に撮影されたものを借用。
青物ジギングはバラしまくってイナダを7本。
船中の釣果はこんな感じ。
帰港後は甲板に獲物を並べ、青物の大物を釣った人は船長のiPhoneで船宿のWeb用の記念撮影し、釣った魚を配って解散。
釣りに行く前は「釣れたら誰か他のお客さんにもらってもらおう」と思っていたが大鯛が釣れたので船長に発泡スチロールを頂いて氷と鯛とイナダ少しを入れてもらってクール宅急便。ついでにバッカンも宅急便(ただしリールはなるべく早く持って帰りたかったので荷物に含めず)。
この日は船長が後に用事があるにもかかわらずクロネコヤマトの営業所まで車で送ってくださった。
潮をかぶりまくったこのまま新幹線で帰るのもナンだと思い、最低限の着替えだけもって歩いて近くの源泉掛け流し温泉(スーパー銭湯)に。
タオルも借りられるので一風呂浴びて潮抜きして地下鉄で新長田へ1駅乗り、ホテルで預かってもらっていたバッグをピックアップして新神戸から新幹線で帰京。
釣りに使った時間のオーバーヘッドも普通に自宅からバイクで東京湾に行くのとほとんど変わらない。
コストのオーバーヘッドはビジネスホテル1泊(9000円くらい)とバッカン宅急便往復(3000円弱)程度。
大雄丸さん、船長も中乗りさんもとても優しくてとても気が利く方々でありがたい。予約の際も宿泊先の相談からタックルの相談まで乗って頂いた。
釣れた魚のタモ入れから目印のタイラップ付けて生け簀に投入、帰港後は神経締めまで釣り人が何もしない間にやってもらえる。
ヒサマツ部員、釣りに行くと世界が「釣りと私」になってしまうので、一人表情も険しくて話しかけづらい(機嫌が悪いわけではないんだけれど!)のだと思うのだけれど、最初の大鯛をきっかけに常連さんもみんな話しかけてくれた。
東京湾の船宿だとたまたま隣の人と話して仲良くなることはあっても、初めて会う人みんなが話しかけてくれて和気藹々、ということはなかなか無い。
200gオーバーのジグなんてほとんど振ったことがなかったシロウト丸出しの私に「それじゃアカン」と自分の道具を貸しながら教えてくださる方がいたりとても優しくして頂いた。
釣行の中頃と最後に中のりさんが冷たいおしぼりを出してくれるのもありがたし。
これは神戸に来たときのリピート決定。
宅急便とレンタルを駆使して身軽に出張付き釣行、じゃなかった釣行付き出張に味を占めたヒサマツ部員。
次の出張先はどこだろう。
TACKLE DATA
ステラSW4000HG / オシアジガー 1501
100g〜250gジグ各種
PE 2号
リーダー 35lb
FIELD DATA
明石海峡
大雄丸
http://daiyuumaru.com/