暖かくなってきたのに。
明日から大潮なのに。
アジの活性も上がってきた頃なのに
鯛が乗っ込んできているはずなのに。
バスのスポーニングは終わってしまっただろうか。
keep castingって教えられててきたのに。
釣りに行かれない。
釣具屋にも行かれない。
前シーズン使ったリールの糸は全部変えた(総計約4km)。
ロッドの水拭きもした。
補充しそびれていたルアーの補充も終えた。
やってみたかった掛け鯛ラバの道具も揃えた。
釣りビジョンVODにも加入した。
あとはstay homeで何をしたら良いんだろう
(リールの分解清掃はまだ怖くてしたことがない)
あとは釣り場に1歩踏み出すだけなのに、その1歩が踏み出せない。
と、悶々としていたら、YAMAGAブランクスが落ち着かない釣り人をstay homeさせるためにロッドビルディングキットを出してくれた。
販売サイトはメンバーオンリーのサイトなのでリンク貼れないのだけれど、メンバー登録は無料ですぐアクセスできる。
YAMAGA Blanks Members
私、ヤマガブランクスはロッド15本くらい持ってる好きなロッドメーカー。
ジギングはほとんどヤマガのロッドだな。
タックル自作は沼。
以前3Dプリンタを買ったときにいろいろ作って遊んでいたら釣りよりそっちの時間が長くなってしまったので封印していた。
でもこれはおもしろそうだ、とバイト。
一番汎用性の高そうなH(ブラック)は品切れしていたのでM(グリーン)を。
buritsuのロッドビルダーと言えばじゅーしーさんだし、アジング仲間ではロッドのティップをチタンに変え(継い)だりしている人もいるが、ロッドはタックルの中でも触るハードルが高いイメージ。
考えてみたらスレッド(糸)巻きのやり方も全然知らない。
等とわくわくしながら到着を待つ。
結論を先に。
結構失敗しながらのビルティングになった私から、作ってみようと思っている方へのアドバイス。
とにかく何より先に取扱説明書を読もう!
以上。
まず、入ってきた箱は捨ててはいけない。スレッドを固めるエポキシ(もしくはネイルのトップコート)を乾かす台としてつかうのだ。
つぶしてしまって捨ててしまうところだったのを焦って救出。
それと別にエポキシ溶剤などは自分で用意。
Webの販売ページを見て、商品到着前に2液性のエポキシ接着剤を透明度優先で買ってしまったが、取説には「30分以上硬化型が使いやすい」と書かれていた。取説読んでから買うべきだった。
トップコートと除光液はマツキヨで購入。
総計1000円くらい。ただ、それぞれ購入した量の10%も使わないので誰かとシェアできればそれが良い。(除光液にいたっては1%も使ってない・・・)
で、グリップキャップを適当に止めたらロゴの位置が曲がっちゃった、エポキシが少しはみ出しちゃったなど記事に書いてない失敗をたくさんしつつ2時間くらいで完成。
全長約82cm。
スレッドを巻き始めるのがちょっと難しい。
釣り人らしく糸の摩擦力を信じて、糸でその糸自体の終端を止める(抑える)。
3つのガイドで合計6カ所スレッドを巻くのだけれど、3つめくらいになるとなれてきて2,3分で巻けるようになってくる。
ちなみについてきたスレッドは相当余る(1/3も使わない)ので、失敗しまくっても安心。
竿自体は、まぁ、売ってるもので言ったら1000円程度のものだと思う(グラスだしガイドなんて針金だし)し使い道がかなり限定されるのにキットのお値段がその10倍なので「モノ」としてはコスパ良くないが、こうして組み立ててみるとガイドの位置決め、スレッド巻き、リールの位置決め(今回のは固定できないので目印だけ付けた)など、ロッドデザインの初歩の初歩の初歩の半歩目くらいが垣間見えて面白かった。
そして、ヤマガブランクスのblogにも制作記事が掲載されていて、こちらはさすがに美しい出来。
なるほど、こうやってロッドは(見た目の)デザインがされていくのか。
憧れのスパイラルガイドのロッドも作ってみたいと思ったが、このキット購入は1人1セットまで、ってことでそれはまたの機会に。
市ヶ谷の釣り堀で金魚釣るくらいには使えるかな。
緊急事態宣言あけたら行ってみよう。
ああ、ほら、余計に釣りに行きたくなってきた!
おまけ。
取説にところどころ猫が出てくるのに入ってないし用意するモノリストにも書かれてないし「猫が足りないじゃん…」と思っていたのだけれど、そうか、これ、完成後にもしゃもしゃ付けて猫をあやす道具に使えるのか! と完成してから気づいた。