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    Shota

    パックロッドを中心に、ライフスタイルとしての釣りを提案するメーカーHuerco(フエルコ)に所属しながら、世界各地を釣り食べ歩くフィッシングピーターパン。厳しい釣りを強いられても、持ち前のハッタリと語学力で切り抜ける「適当さ」が武器。BIGFISH1983ジャパンアンバサダー、Rマジック・TONEDTROUTプロスタッフ、Patagoniaプロセールスプログラム。ネギとタマネギが食べられない。焼きそばはペヤング派。

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    北岸にて釣りを思う North Lake Cafe & Books

    DATE : 2016.03.01

    CATEGORY : 未分類


    僕はいつも出来るだけ余裕を持ちたいと願っている。
    若いうちは馬車馬の様に〜とか、苦労は買ってでも〜みたいなモノを信じるのも割と好きだし、むしろ肯定派なんだけど、心に余裕がないときに起きたこと、見たもの、感じたことが勿体無くも思うからである。こんな若輩者の戯言ではあるが、望まなければ届かないものがたくさんある。待っていては何も始まらないし、離れていくのはその「何か」ではなくいつも自分なのだ。なので、自分のことをあまり知らない「大人」に、フラフラしているだけ、海外に遊びに行っているぐらいのことを言われても気にせず、余裕を持って、ブレないものさえあれば後悔はしないと、短い人生の中では要所要所で実感してきた。

    northlakecafecoffee

    おっと、こんな人生観を語りたいのではなく、あるカフェをオススメしたい。
    非常に脈略のないスタートでごめんなさい(笑)しかし、僕は普段贅沢をなるべくしない代わりに、古い友人とコーヒーを片手に語らう時間や、他の分野で活躍する人たちともそういう時間が持てるなら、そこにはお金も時間も使いたいと思っていて、それをある意味言い訳にして、カフェ探しも大好き。通りかかった気になるお店なんかはiPhoneでカシャっと抑えておいて、後日お邪魔する。そんなことをよくしている。そしてこれが自分にとって一つの余裕の取り方。なので、本を読んだり、ネットがあるならそこで仕事をしてみたり、のんびり余裕を持つのだ。出来るだけ優雅に、なるべくカッコよく…

    northlakecafefront

    以前から目をつけていたあるカフェに先日ようやくお邪魔することが出来た。その店構えからして、北米や北欧のエッセンスが取り入れられているに違いないと勝手に期待値を上げて寝かせておいたのだ。手賀沼の北岸にある、ひときわの存在感を放つカフェ。

    ご夫婦で経営しているNorth Lake Cafe&Booksは、聞くところ大方自分の予想は外れておらず、昔古着屋で働いていて、よくアメリカに買い付けに行っていたご主人のセンスが生かされていた。どこか金属的というか、北欧の針葉樹や雪が似合う様な内装は、自分にとっても居心地のいい空間。僕はアメリカのカフェはスターバックスしか入ったことはないが、勝手に北米はカナダの湖畔に佇む建物を妄想した。

    northlakecafetable

    残念ながらご主人はすぐに取材でお店を出られてしまったのだが、次回はアメリカの話や買い付けの話を聞いてみたいものである。「衣・食・住」は永遠の人を幸せにする三大要素であり、その一方で捉われてしまえば不幸になってしまうかもしれないぐらい、切っても切れないファクター。言ってしまえば釣りは釣り人を幸せにし、満足させるかもしれないが、釣りをしない人にとっては何でもない一つの趣味に過ぎない。僕はその謙虚さを忘れてはいけないと思っていて、人気商売という側面を持つために自分たちがタレントか何かと勘違いしてしまっている悲しい人も少なくない。

    話が逸れてしまったが、だからなのか、僕は飲食店を経営したり、物作りをしたり、はたまたゲストハウスを持ったり、そんな人たちをとても尊敬していて、勝手に色々なことを学ばせてもらっている。ひょっとしたら釣り人のくせにチャラいな(笑)なんて言われてしまうかもしれないこのカフェ巡りも、もっと釣りの楽しさや格好良さを知ってもらいたいという自分の生き方に、きっとヒントを与えてくれている。

    northlakecafecurry

    大好きなひよこ豆の入ったカレーを食べてコーヒーを飲んだ後、以前にNorth Lake Cafe&Booksさんのツイッターで見たトートバッグがまだ残っていると聞いたので迷わず購入し店を出た。これを持参すると次回からはお店に並ぶ古本やセレクトされた新書が10%offになるそうだ。The Great Esacape(大逃避行)とはいかないが、また日々のストレス(?)から逃げ出したい時に、お邪魔出来そうなカフェがまた一つ増えてしまった。

    northlakecafeandbooks

    実は手賀沼は小学生時代から僕たちが釣り糸を垂らしたり網を持ち出す数少ない水辺であり、ルーツとも呼べる場所の一つでもある。手賀沼フィッシングセンター(通称:手賀フィー)では、釣ったら買い取るシステムだったので、よくマスがバレるまでダラダラとファイトをして「あちゃ〜」なんてしらこい事をする悪ガキ達だった。そんな悪さをするために自転車で1時間以上かけて旅をしたあの頃こそ、本当はグレートエスケープだったのかもしれない・・・

    thenorthlake

    Shota Jenkins Konno・・・・・・・今野ショータ。約7年間イギリスに暮らし、2011年に帰国。ヨーロッパでの経験を生かし、ライター業、通訳アテンド業の傍ら、世界中でクリエイティブワークやファッションの探求をしながら釣り歩く。幼い頃から魚採りに明け暮れ、成長と共に網が竿に変わっただけのフィッシングピーターパン。ネギとタマネギが食べられない。焼きそばはペヤング派。

    FIELD DATA

    手賀沼
    千葉県我孫子市緑2−11−48

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