最近雑誌等でも取り上げられる様になってきたベイトタックルでのシーバスフィッシング。
少しずつ選択肢も増えてきました。
今回ピュアフィッシングさんのシーバス専用ベイトキャスティングロッド
・SXSC-832M-KR
PEライン
・スーパーファイアーラインクリスタル
のモニターをすることになりました。早速使用してみたのでそのインプレッションをしていきたいと思います。
スペック
ロッド:ABU GARCIA/ SXSC-832M-KR
リール:SHIMANO/EXSENCE DCレフトハンドルモデル
ライン:Berkley/スーパーファイアーラインクリスタル(プロト)1.0
リーダー:VARIVAS ナイロン16lb
ロケーション:都内運河~河川
ちなみに、、同ロケーションで通常使用のタックル
ロッド:Daiwa lATEO 86LL-S・Q
リール:SHIMANO エクスセンスCI4+3000
ライン:toray シャローフィネス0.6
リーダー:VARIVAS ナイロン10lb
狭い運河で足場も入り易い場所なので、プレッシャーは多い。
橋脚や係留船などの小場所を丁寧に探って行くので、短めの竿で。
かつ、5センチクラスのルアーも投げることもあるのでシーバスタックルとしては最もライトなタックルをがデフォルト。
今回はMクラスのロッドということで、ルアーセレクトはさすがに5センチクラスは厳しいかも、、、と考えながらゲームを組み立てます。
[橋脚撃ち]
先ずは橋脚撃ちからスタート。ルアーは7gのジグヘッドとR-32。
10m程度先の橋脚にフリップでルアー投入
「え、と、届かない!」
ブレーキ設定を緩めて、DCブレーキもminで再チャレンジ。
これで届くものの、精度は今ひとつ。勿論私のキャストテクニックのせいです。
ジグヘッドを12gまで上げて再キャスト。これぐらいが扱い易い。
。。。魚からの反応はない。
[ミオ筋のボトム狙い]
橋脚の先のミオ筋のボトムを丁寧に探る。
ロッドは胴にしっかりとルアーの重さを乗せてサイドキャスト気味にすると手返し良く投げられる。
ラインテンションを残しながら、ボトムを少し撥ねるように誘う。
これは、、、ベイトタックルで一度やると精度の高さに感動する。
パーミングしながらシェイクすると、ロッドとラインとルアーが一体に動く様子が良くわかる。
こういう時はリーダーは少し太目で短めの方が良い。
。。。魚からの反応はない。
[運河対岸の係留船付き場]
運河対岸迄は20mくらい。橋脚程の精度は必要ないけれど歩きながらランガンしていく。
以前の釣行でのヒットルアーのフローティング・ペンシルを付けて探って行く。
この時はバス用の6.6フィートのベイトタックルだったが、今回は8.3フィート。
フローティングペンシルはドリフトが基本となるけど、この長さの違いは圧倒的に操作性がいい。
飛距離が出る分軽く振れるので、キャストアキュラシーも高い気がする。前回との違いは他にもラインが1.5PE ->1.0PEという点でキャストが軽い。
。。。。そして、魚からの反応はない。
[河川の払い出しとミオ筋]
タックルにもなれてきた所で大場所でフルキャストを。
大規模河川と運河の払い出しが絡むオープンエリア。北風が5-6mというところで、向かい風に向けてダブルハンドのフルキャスト。
ルアーは20gのシンキングペンシル。オーバヘッド、サイドキャストを試す。
スピニングみたいに風切り音がするような振り方より、ゆったりとルアーを加速させていくことでロッドの胴を曲げてルアーを空気に乗せて行く。Mクラスという位置づけだけれど、曲がり調子のせいでMLくらいの印象に感じる。
いくつかルアーをローテーションして試したところ、14-20gのルアーが一番しっくりくる。
[ヒット!ドリフトとティップの食い込み]
バチは全く流れていなかったけど、ルアーを10gのフローティング・ペンシルに戻して、バチパターンで探ってみる。
流れにルアーを乗せて、ラインテンションを「かけて、外して」「かけて、外して」を微妙に繰り返す事で少しだけイレギュラーな動きをルアーにさせる。プラスチックに命を与える作業。
クラッチを切ることでテンションを抜けるのはとても便利。スピニングの時にはペイルを返してスプールを押さえることになるのでヒットした時に少々慌てることになる。
「バシュッツ」という音と共にティップが入る。音と手に伝わる感触に同時に体が反応する程度には釣り歴があるので、スイープで合わせる。ロッドは真ん中からしなっているが、そこからは強い。ほぼドラグも出さずに飛ばれないように寝かせてリールの巻き力で寄せて来る。
最後は自分が後退して陸に上げる。67cm、グッドコンディションのシーバスでした。ファイト時間は30秒もかかっていない筈。
まとめ
ロッド編
[良かった点]
・今回色々なロケーションで使用してみたけれど、8.3フィート、ML(自分としてはMLクラスという認識なので)のこのロッドはとても汎用性が高い。
・繊細なせいで情報を多く得られるので、根掛かりから来るルアーロストが減る。これは予想していなかったポイント。
・ドリフトのし易さ。これはベイトリールの特性だけれどもスピニングより操作性が高い。
・バチパターンの吸い込みバイトもはじかないティップ。
・パワープレイにも十分なバット。
[気がついた点]
・ドリフトし易さだけの点で言うと、、ロッド長がもう少しあってもよい。(ABUでは9ftもラインナップされてますね)
・飛距離を稼ぐのに、ロッド長という選択肢もあるけれど、グリップ長がもう少しあれば振り抜けるのに、、、と思うシーンが何度か。これは個人の好みではあるのですが。
・KRガイドは滑りよいが、もう少しだけ、、ガイド径はあっても良いのかも。リーダーをガイド内に入れない長さにして投げるようにするか、しっかりと神経をつかって結んだFGノットで。
ちなみにリーダー長さは1.5mで、ガイド内に入れてやっていましたがFGノットでも引っかかりをかなり感じる事が何度か。その後は80cm程度にしています。
ライン編
[良かった点]
・腰のあるファイアーライン独特の特性。バックラッシュ直し易い(致命的なバックラッシュになりにくい)
・ロウっぽいテクスチャーは滑らなくてノットが締め易い。これは夜間現場でのFGノットには助かる。
[気がついた点]
・キャスト時の高切れ。これはネットで「ファイアーライン」を検索すると出て来るキーワードでもあって、実際今回の釣行でも2回あった。
1回はガイドにノットがひっかかった時に、2回目はバックラッシュを直した時に結びコブのような部分ができてしまい、取れたのだけどラインがヨレた感じになってしまった。そこから切れた。
原因の無い不思議な切れ方はなかったのだが、少々ナーバスなのかもしれない。
ベイトタックルはキャストの飛距離やトラブルの多さ、向かい風での投げにくさなど良くデメリットが多いと言われるけれど、適切なルアーウェイトのルアーやポイントをセレクトすることで、解決できることがかなり多い。
スピニングにはないメリットも沢山あるので、「釣り」全体のマネジメントをする事で積極的に使って行きたいです。なによりベイトタックルは「愉しい!」
7g以下のルアーは、、、ここは正直なところ戦力外とした方が良さそう。
リールも含めたベイトフィネスタックルなら投げられるかもしれないけれど、まだまだスピニングに分がありそう。飛距離、耐久性、向かい風の状況など、求められる性能がよりシビアなソルトのシーンでも有効なのか。リールの性能が肝になりそうです。
ソルトのフィネスタックルもいくつか選択肢があるようなので、またチャレンジしてみたいと思います。
TACKLE DATA
ロッド:ABU GARCIA/ SXSC-832M-KR
リール:SHIMANO/EXSENCE DCレフトハンドルモデル
ライン:Berkley/スーパーファイアーラインクリスタル1.0
リーダー:VARIVAS ナイロン16lb
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