土曜日夕方のちょっとした空き時間、子供が自転車でも行ける安全なフィールドでできる釣りをということで餌釣りのタナゴ釣りに出かけました。
場所は大田区の平和島「大田区平和の森公園 」。地元のヘラブナ狙いのおじさま達が竿を出していたりタナゴ師がいたり。そんなに混んでないし、小さな沼で水深も浅い。万が一の際にも周囲に公園利用者がいるので安心です。
子供達が自分たちで自転車で来られる安全なフィールドは自分の近所ではとても少ないのですが、ここは15分程度で来れる距離。大河川や水深の深い運河はまだ小さい子供達だけで釣行するには心配も残りますがここは大丈夫そうです。
タックルは子供でも作れるシンプルなものに
竿は9尺の振り出し竿。道糸(ミチイトって久しぶりに使いました)はオーバースペックだけど
細糸は子供には扱いにくいので0.6号をチョイス。
浮きは本格的なタナゴ仕掛けだと、より小さな浮きに水中浮きは糸浮きを使うもっと繊細なサイズ感になりますが、
今回は唐辛子浮きと中通しのシモリ浮きで代用。自動ハリス止めに、ハリス付きのタナゴ針を使用。
自分で作れる仕掛けで、トラブルにも自分で対応できるものが基本的な考え方です。
水中のシモリ浮きはビギナーにとっては無くても良いのでしょうけど、流石に小さいタナゴだとアタリが出ない可能性もあるのと、この仕掛けは子供のとき自分が使っていた基本の万能仕掛けなので、これが理解できれば止水でも流水でも浮き釣りはできるだろうと。
禁断の,,,ライブベイト「赤虫」すぐに反応が!
いきなり凄い写真ですみません。これがエサ。赤虫といってユスリカの幼虫です。
上州屋でペットボトルキャップ一杯150円とおこづかいで買える金額です。
タナゴ師は黄身練りとかグルテン、寒い時期は玉虫を使っているようですが、子供の時はこれで釣れた!という成功体験があったので購入して行きました。
一投目でいきなりゲット。タナゴ。
なかなかのサイズです。これはビギナーズラック?
それにしても美しい婚姻色。山女魚の色味と似ていますね。
バスのルアーでこんなのありますね。ちょっと見とれてしまいました。
その後も連発。モツゴ(正確には魚種不明)も混じりますが、基本中層〜底で良くアタリが出ます。
水深が70cm程度なので、底から10cm程度の棚と認識しておけば間違いないです。
アタリが遠のいたら投入場所を変えたり、上下の誘いを軽く入れると良い結果が。
誘いは一度教えると直ぐにできる様になりました。
タナゴは掌(たなごころ)から名前が来てるという説もあり。
子供の両手に乗せるとこんな感じ。でもこれは魚もタナゴとしては大きいサイズですね。カネヒラだと思います。
(>6/23追記。読者様からこれは外来種のオオタナゴですよ!と教えていただきました。ありがとうございます)
地元のヘラ師さんによれば、ここではタナゴを放流しているらしく魚影はそれなりに濃いのでしょう。
トータルで10匹前後は各々釣ったのではないでしょうか。
うれしい外道。20年ぶりの再会。
こんな外道も来ました。マブナ。♬小鮒釣りしかの川〜♬の鮒。
私は大好きな魚で20年ぶりに会う事が出来ました。でもこの魚、都内のフィールドで見るのは本当に貴重です。
釣りの基本と言われるこの魚が釣れるフィールドが少ないのは本当に残念。
キンブナ、ギンブナなんで言って友人と競いあって釣る事はもう出来ないのか。。。
ちなみに0.2号のハリスでは抜くのはかなり怖くってハンドランディング。
50cm程度の鯉もここには居ます。たまに釣れている様です。
地元の人々とのふれあいが沢山
こんな感じで私は後ろからあまり手も口も出さないで眺めていたのですが、
予想外に様々な人々とふれあう事が出来ました。
・子供にアタリの取り方やエサの付け方を丁寧に教えてくれるおじさん、おじいさん達。
エサ付けの時の竿の持ち方等の指導も!
・散歩していたカップルの彼氏さんは千葉が地元でバス釣りをするそう。声をかけてくださいました。
実はそういうのって子供ってちょっと得意げな気持ちになれたりしますよね。
(BURITSUの情報をムリヤリ押しつけちゃいました)
そして嬉しかったのは、、、、
若いお母さんと小さな女の子の姉妹が興味深そうに見ていたので
「やってみる?」と声を掛けたら嬉しそうに頷いてチャレンジしてくれたこと。
最初は自分が教えて一匹釣らせて上げられたのですが(汗、、、これはかなり教える側にプレッシャーかかりますね)
その後は彼に先生業はふりました。そつなく釣らせていました(笑)
お母さんは、昔、父親に釣れられて釣りをしたことを思いだました!なんておっしゃっていました。
帰る時間が来ても名残惜しそうになかなか帰らない女の子に「おじいちゃんに頼んで道具出してもらおうね」と話していたのをみて、こうした機会で釣りを好きになる子が増えていくとよいなあとしみじみ感じました。
スタイリッシュではないけれど、、、
写真だけでもスーっとスクロースして見て頂ければお解りの通りビジュアル的には「全くスタイリッシュでない!」釣り。
そういう意味ではBURITSUらしくない釣行!?となりました。画面を汚していないといいけれど(笑)
でも、タナゴの魚体の綺麗さは本当に心奪われるものがあるし、タナゴ師が使う繊細な専用タックル等はかなりデザイン性もあって、
工芸品としてのクラフト感も高い。競技性が高いことにも可能性を感じます。ルアーフィッシングとは違う日本のゲームフィッシュ文化をもう少し深堀りしてみるつもりです。
そして、、、幅広い世代のローカルの人々との釣りを通じての交流もまた、大切な事。
ルアーフィッシングはどうしても釣果優先の側面が強く、ポイント取りの問題や、ゲストとローカルとの関係性は何時でも良好という訳ではないことも事実。
教わって、教えて、そうして釣り文化が繋がっていく様な活動も、個人的には出来る限り続けていきたいと考えていますので、タナゴ釣りの様なおだやかな釣りも楽しんでいきたいと思います。
TACKLE DATA
ロッド:振り出し竿 2.7m(もっと短い竿がオススメです)
ライン:ナイロン0.6号
その他:トウガラシウキ、シモリウキ、タナゴ鈎(ハリス0.2号)
エサ:赤虫
FIELD DATA
大田区平和の森公園 釣りデッキ
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