イトウ。北方に生息するサケ科の魚。子どもの頃に釣りキチ三平で読んだだけの知識しかない、幻の魚。あこがれの景色の中ロッドを振れたらどれだけ心が踊るだろうか、、なんて夢想することはあっても。そんな釣りをする機会が来るとは思ってもいなかった。ところがチャンスは不意に訪れる。
友人の梅ちゃんからメッセージが
「・・・大学の同級生が遠軽に住んでてエゾ鹿ハンターにして釣り好き。イトウその他トラウト狙いで、滞在中は自然オンリーでキャンプ。もしよろしかったらご一緒に」
!!!!
「全力で調整します」(平日にかぶってる気がしたけど)
こうして急にイトウ釣りに挑戦することに。とはいえ自分はトラウトは管理釣り場くらいしか経験がない。ネットで情報を調べても新旧入り混じっているし、どんなまったく釣りがイメージできない。釣りネットワークを活用して、キャスティング磯子店の店員さんが詳しいことを聞きつけて、早速お伺いして相談。
・タックルはシーバスタックルで問題無い
・ラインは少し太めでPE1.5−2.0を推奨
・ルアーは他のトラウトのように波動では食わない。ステイした魚にルアーをドリフトで送り込むイメージ。
などなどいろいろお聞きする。ルアーのオススメを聞いたのですが、「シーバス用で代用もできるし。ルドラとかワンダーとか。釣り方も河川シーバスのイメージですよ」とのこと。なるほど、それなら普段やってるいることだし、アジャストできるかもしれない。
渡航直前に北海道には台風が襲いかかり何便か欠航する様な状況のなか、羽田から女満別空港に向かう。フィールドコンディションが心配されたけれどとりあえずなんとかなるだろう。
平日便だから空港でも仕事の電話中の梅ちゃん。ビールが目の前とは思えない真剣な表情。
女満別空港に着くと梅ちゃんの友人のタカヤが待っててくれる。車はランクル。ランクルの性能をフルに使うシーンが来るとは思わなかったけど、ライフスタイルに溶け込んでいるランクルはなんだかとても気持ちよさそうに見える。
この日は夜着なので道中温泉に入って、公園でテントを張って早めに就寝。雨の影響はかなり出ていて水位が高そうだけれど、明日目で確認しながらポイントに向かうことに。ちなみに、この公園には使わなくなった電車を利用した簡易宿泊施設があってツーリストは自由に使うことができる。(おこっぺ道の駅)
翌朝早朝からさらに道北へ移動。景色のスケール感に圧倒される。
途中何本か河川を横切るが、どこも増水気味で濁りが入っている。少々の不安を抱えながら、猿払川を目指すことに。橋からアングラーらしき車が止まっているのがみえる。
早速車から降りて川をチェックすると、、、思わず絶句。本来の猿払川の色は湿地の植物のタンニンのせいで写真岸寄りのコーヒーブラウンのようなクリア色だけれど、黄土色にかなり強い濁りがはいっていて、水位も高い。これは、、、厳しい釣りになりそう。他の釣り物の選択肢もあったのだけれど、もう少しポイントの近くに入って様子を見ることにする。ちゃんとしたSUVでないと入っていけない深い轍。
道なき道を進む行程は、まさにウィルダネス。目星をつけていた場所に到着すると、そこには先行アングラーの姿が。フライマンとルアーマンが竿を振っている。アングラーがいるっていうこととは可能性はゼロではないかもしれない。朝マズメの時合いは過ぎていたけれど、急いでウェーダーを履いて準備をする。いよいよ憧れの地で竿を出せる。それだけで自然と高揚感が増していく。
川岸からそっとエントリー。先行のアングラーが移動してきたのでお話を聞くと、なんと耳寄りの情報が飛び込んできた
TACKLE DATA
ROD:DAIWA LATEO 86LL
REEL: DAIWA CERTATE 3012H スタジオオーシャンマークハンドルノブ
LINE:PE1.2
LEADER:フロロカーボン16lb
FIELD DATA
猿払川
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