AUTHOR
JUICY
『これは夢なのか、現実なのか・・・。暑い真夏の夜、過熱した欲望は、遂に危険な領域へと突入する』
『人は皆、己自身が震えたつが如き怪物を飼っている。
怪物をむき出しにする種族は、地下の煉獄へ追いやった。
地の底に人が作りし煉獄で彼は生まれた。
誰よりも己の内なる怪物を彼は憎悪し、彼は愛した。
彼は第二の母と、彼らを地下に追いやった者達の住む世界へと登った。
だが、その時既にして、地上の世界はそこに居続けた人々と同様、ゆっくりと死の時を待っていた。
地上は冥府。
人という種と、人という種が築いた世界の黄昏。
彼は、そこで父と言う名の亡霊と出会った。
彼と共に居た、彼の第二の母は、冥府に留まった。
そして彼は再び、彼が生まれた地下の煉獄へと戻る。
そここそが、彼の生きる世界。
煉獄こそが、人なる種族が最後にいるべき世界。』
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先日、フィッシュマンスタッフのM氏より、
「まず中禅寺湖にレイクトラウトいるんだけど、釣ってかない?」
というお誘いを受けました。
まだレイクトラウトを釣ったときのない僕は
「あぁいいっすね~」
とふたつ返事でホイホイついていくことに。
栃木県の中禅寺湖は、日本一標高の高い場所にあり、ニジマス、ヤマメ、ブラウントラウト、ビワマスなど、多くのトラウト類が狙えます。
禁漁期間や禁漁区がしっかり制定され、資源管理が行き届ている湖です。
なかでもレイクトラウトを日本で狙えるのは中禅寺湖だけです。
レイクトラウトは最大で1メートルを超える大型のトラウト。
本場の北アメリカではさらにデカくなるみたいですね。
以前、フィッシュマン代表の赤塚さんを取材したとき聞いた話なのですが、
80センチくらいのレイクトラウトを釣り上げている最中に、
さらに大きいレイクが襲いかかってきて、
その80センチのレイクを完全に口の中にすっぽり咥えてしまったらしいです。
まぁそれは獲れなかったらしいのですが、
強烈なインパクトを残す体験となったようです。
あり得ない大きさですね・・・。
閑話休題。
中禅寺湖は車で都内から2時間ほど。
高速を降りてクネクネした濃霧の山道を走ると、道路の脇はシカだらけ!
こんなに多くのシカを見たのは初めてです。
周辺の道路は、日本口マンチック街道というみたいですね。
まずは釣り券を買います。
今回は大島商店で買うことに。
この日は3連休の中日。
禁漁が始まる1日前ということもあってか、
夜中でも店が開くのを待って、店の前に多くの車が待っていました。
店が空いて釣り券を購入すると、みんな一斉に各エリアに散っていきました。
みなさん熱気ムンムンです。
我々も適当にエリアにエントリーし、釣りの準備をして釣り開始の時間を待ちます。
まだ辺りは真っ暗で、湖畔には釣り人のヘッドライトが怪しく光っているだけ。
なにはともあれ釣りを開始。
沖に向かってスプーンを大遠投&リフト&フォールの繰り返しです。
この日はあいにくの雨。
しかも雨はかなり強くなっていき・・・。
途中、大島商店の横のカフェでひと休み。
午後は雨が落ち着いてきました。
投げども投げども魚からの反応は無いまま時間が過ぎていきます。
終了まで30分ほどになったころ、数十メートル先で釣りをしていたM氏の声が。
近寄ると、ネットの中には1尾の魚が!
レイクトラウト・・・ですよね?
まだうっすらとパーマークが残った手のひらサイズですが、うらやましい1尾です。
雄大な景色の中、透き通った水に浸かってルアーをロングキャストする。
いつもしない釣りの雰囲気はまた格別でした。
レイクトラウトを狙って、また来年も挑戦したくなりましたね。
FIELD DATA
中禅寺湖