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    Yoshihiro Saitoh

    シーバスからオフショアまで主にソルトのルアーフィッシングを楽しんでいます。東京在住。東京湾-相模湾-玄界灘。たまに遠征も!

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    エキサイティングなルアーフィッシング!マルイカ釣りリベンジin相模湾

    DATE : 2014.07.05

    CATEGORY : キャッチアンドイート, マルイカ, 釣行記


    以前ミユ部員、ランチア部員、そしてゲストのチヒロさんとマルイカに挑戦したのですが、、、
    結果はあえなく惨敗。。。

    釣りバガ日誌では「さすがのさいとうせんせいは3杯釣っていらっしゃいました。感服。」
    などと書かれていましたが、このイカはムギイカであってマルイカじゃないということをここで白状しておきます。ごめんよミユ先輩。
    ようするに釣果ゼロだった訳です。正直に言うと船に乗る前は「まあ、みなさんのお土産くらいは釣ってさしあげましょうかねぇ」とさえ思っていたのですが、、、
    初めての釣りでそんなことは考えてはいけません。

    そんな私を先生と言ってくれる彼女らのためにもマルイカをマスターしなければ!ということでコソ練に出かけました。今回は心強い同行者。毎年マルイカに釣行にいってるOさんにお願いして色々コーチして頂きました。なりふりかまってられません。とにかく解らなすぎるので素直に教えを請います。


    雨の早朝。鎌倉は腰越港から出船 

    TACKLE_RAIN

    あいにくの雨模様。タックル準備をしながら出船を待つ

    当日は雨模様だったのですが、早朝腰越港に集合。今回の船宿は飯岡丸さん。Oコーチの差配です。
    女将によれば「毎日船に出てるのに、出来るだけ早くでて出来るだけ遅く迄やりたい」「お客よりも釣りが好き」という船長が細やかな操船でポイントを誘導してくれます。
    オフショアにおける船選びは、ショアのポイント選びと同義ですから、ここは肝心な所。ウェブサイトが見にくいのはBURITSU的にはアドバイスが、、、できるかな。
    他にも腰越からは船が出ていますがここが一番混んでいた様に思いました。

    7/6追記 Oコーチから復習の連絡を頂きました。
    「さて、ひとついい忘れたのですが、マルイカは海の幽霊とも呼ばれてます。たぶん、魚探に現れ、仕掛けを投入したときには既にいなくなっており、漁探からも消えているからだと思います。そんなことで、船頭はマルイカの行く手に回り込んでいたのだと思います。船が釣場に着くときには旋回してましたよね!」

    マジですか、、、そういえばですが、凄く細かい操船をされていました。船頭さんすごいわ。

    ポイントは岸から近くて10分も走らないくらいの近場をこまめに移動して行きます。暫くしたら晴れてきたし江ノ島なんかも見えて壮快。期待は高まります。

    sunny

    岸はこの位近い。相当浅場で20mないくらい。


    超テクニカルなルアーフィッシング 繊細さによって差が着く釣果

    スッテという疑似餌を5-8本ついた仕掛けと40号の重り(これは場所によって変わるので船宿さんに聞きましょう)というシンプルなタックルで釣るマルイカ。沖釣りのイカというとどうしてもオールドスクールな印象が否めませんが、要するにルアーフィッシングです。よって「勝手に釣れてくる」「放っておいたら釣れた」ということは相当活性が高いときのレアケースでない限りはありません。大きさ勝負という訳ではないのでテクニックがもの言うある意味実力の世界で、ビギナーズラックはありません。細かな工夫ができる知識があるエキスパートはぐんぐん釣果を伸ばして行きます。

    結果として私も30ハイ程釣ることができたのですが竿頭は119ハイ。4倍の差はどこにあるのかを自分なりに見たり感じた事をご紹介して行きます。あくまでマルイカビギナーによるマルイカビギナーさんへの情報と捉えて下さい。

    tray

    ここに見えるので20ハイくらいなので100とかどんだけよ。。。
    正直リベンジ気分より敗北気分が強いです。


    タックル編

    竿:短い専用竿が扱い易い。Oコーチの指導のもと145cmのものを用意しました。後述する誘いが楽です。また、マルイカ竿はカワハギ等にも転用できるそうですが、逆は難しいそうです。
    リール:これは小型の両軸リールならなんでも、ですが、落とす早さが早くできるものが有利。
    Line:重りを出来る限り早く落としたいという事で、PE0.8にリーダーを50cm程度。色分けされたLineが便利。
    スッテ:直結/直ブランコ/ブランコとありますが、「直ブランコ」を推します。今回自分は市販のセット仕掛けを使いましたが、それだけではダメ。理由は後述。
    重り:タングステン製40号を仕様(重さは船宿に要確認)


    誘い方編

    ネットで仕入れた知識では「投入したら糸ふけをとって、2秒ポーズを入れて空合わせ。静止したスッテに喰って来るので15-20秒のポーズを入れてなるべく動かさない」等とあったのですが、、、、釣れない。廻りは釣れてるのに?すると船長から「置いとくとスッテをイカに見切られちゃうよ!」との声が。
    そうですよね「ルアーフィッシング」ですから。誘いが超重要。エキスパートのテクニックを目で盗んできたのを体系化すると。

    1.超ゆっくり聞き上げる
    落としたスッテをロッドを超デッドスロー(管釣りの0.6gスプーンレベル)でゆっくりと上げて来る。リールは巻かない。ここで竿先をほんの少し押さえ込んだり、逆に跳ね上げたり、もさっと重くなった所をあわせる。

    2.超細かくシェイク
    落としたスッテをロッドを下げて細かくシェイク。(ネコリグとかDSリグのシェイクレベル)。で静止。この静止した瞬間にマルイカが抱きつく。アタリの出方は同じく小さいので集中力が必要。

    3.チョロっとしゃくり上げて、落として、静止
    竿先を10センチから数10センチあおってから静止(ジャーク2回、ステイ、のイメージ)

    4.いったん巻き上げて、落とす
    そのままです。が、通常移動して一投目が一番喰い易いので、このメソッドはかなり有効。

    この1-4を組み合わせて疑似餌であるスッテをイカに抱かせます。こういった微妙な誘いには短いロッドの方が疲れずにやり易いです。


    スッテ/仕掛け編

    前回の釣行も市販のセット直結仕掛けを使って、今回も最初は直結を使っていました。が、直ブラにしてからの方が釣果が良かったです。
    直結の方が仕掛けのトラブルもなく、アタリが出やすいと言われているのですが。。

    釣果が変わった理由はおそらくスッテ自体の浮力で、水平を保ってフワフワすることが喰い易さに繋がっていることだと思うのですが(直結だとスッテに常にテンションがかかって垂直を向いている)エキスパートの仕掛けを覗くと違いが見えてきました。

    1.スッテローテーション

    これを細かくやっていました。当たりカラー。そしてサイズ。自分のスッテは周りの人に比べて小さかったのですが、これはルアーのフックと同じでイカのサイズがある程度大きいと小さいスッテには乗らない。この修正が市販仕掛けでは対応できません。当たりカラーというはかなり明確に決まっていて、7-8割りの釣果は同じ様なスッテ(この日はブルーとグリーンのスケルトン)によくアタリが来ていました。スッテの位置(棚の移動)とサイズ、カラーはかなり細かく変えてその日のパターンを掴むようで、このローテーションがブランコ仕掛けの方が断然し易いのです。直ブランコでない枝ハリスのあるブランコはちょっと仕掛けのトラブルが起きやすそうということで使ってないのでこれはレビューできません。
    ローテーションにハマりだすとおそらくスッテが無限に増えて行きそうなのはルアーフィッシングと全く一緒ですね(笑)

    7/6 追記 Oコーチの復習メールより
    「小さめのマルイカが釣れているときは小さなスッテ、大きめのマルイカを狙うときは大きめなスッテがいいと思います」
    やはりそうか、、、あれだけスッテが売られている意味がわかってきました!

     

    2.仕掛けの細さ

    これも自分とエキスパートで大きく違っていた部分。イカはかなり視神経が発達していると言われますが、市販仕掛けは扱い易さも重視しているので実はかなり太目。エキスパートさんの仕掛けは自分の市販仕掛けよりも細糸でした。ここは普通に考えた他の釣りでも釣果を左右する部分で工夫すべき所なのだと思います。


    合わせから取り込み編

    geso_sumi

    船上で美味しく頂きました。新鮮さ折り紙付き。イカさんごめんなさい。

    上手くない自分はこれが連発。足切れが10本近くありました。スッテに付いて来る半透明の足が悲しい。アタリに対してジムばりに鬼合わせしたり、スナップが強かったり、巻き上げスピードが早いとこうなります。手首を軸にするというよりは腕を平行に上げる感じで素早くしっとり、、、語彙力がないので書き様がないのですが、合わせるまでのリアクション速度は早く、動作自体はややおとなしめに合わせるが吉です。乗ったら重さが竿先に乗るのでゆっくり一定速度で巻き上げます。あまりにハイギアなリールは宜しくない感じです。取り込みは迷わず手でスッテを掴んで船内のバケツにイン。墨を吐かれたりしますが、これは水面で吐かせるというテクもあるらしいですが完璧にはいきませんね。動じない精神力で一定の動作を。

    coach

    慣れていると自然とこういう風に取り込める。コーチのOさん、流石に手つきがよいです
    このままスッテを持って逆さにするとイカがバケツに入れられます


    見落としがちな細かい大事な事

    toothbrush

    普通の使い古しの歯ブラシ。船縁においてありました。掃除にでも使うのかなーくらいに思っていたのですが、コーチにその本当の目的を教えてもらいました。

    sumi_sutte

    よく見るとブランコの接続地点にも墨が付いている。これもダメです。

    このスッテ、よく見ると黒く墨で汚れています。このように墨で汚れていたり、イカの脚が付いていたり、ぬめりが付いているとイカが抱かないのでこまめにスッテの汚れを落とす必要があります。本数が少なかったりもするのでこれは自分で持参した方が良いと思います。

    cap_sumi

    でもう一つ。もう、必ず墨が被ります。目が合うと吐く、など言う人もいるくらいですが避けようがないし、周りの釣り人のイカから墨が飛んで来る事も。
    黒い服で来るとか、汚れても良い格好で来るのが一番です。何故帽子のここに、、、あり得ない場所からあり得ない勢いで飛んで来るのがイカスミ。でもこれは釣れている証拠ですね。気にしない気にしない。

    ※後、着けた方が良いのは尻手糸。イカを触った手で上述の誘いをしたりするとロッドから手がすっぽ抜けそうになることが何度も。タックルを海中に落とさない為にもこれは必須。
    ※集中力が必要なので、ブレイクは必須。飲み物やちょっとした食べ物でリセットしながらほうが結果的に良い結果になると思います。


    美しいマルイカ 劇的に変化する色は何色?〆ても色が変わります。

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    怒らせたり水質が変わったりすると一瞬で色が変わります。見ていて飽きないし,本当に美しい。透明/白/グレー/茶色/エンジ色/オレンジ/赤/どれもイカの色の形容としては当てはまりますね。

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    美味しく食べる為に行きたまま船上で〆ます。https://www.youtube.com/watch?v=LSDniLFrs4g 〆方参考。こんな器具を使います。

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    これが

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    一瞬でこうなる。不思議。でビニールに入れてクーラーで冷やして持ち帰ります。


    美味しくいただきます

    イカは釣魚の中でも、売り物との味の差が大きいもののうちの一つだと思います。
    美味しくその日のうちに頂きました。

    stuff

    手はウチの母。ワカイ娘の手でなくてごめんなさい

    脚と頭とエンペラをとって皮をむく。中は歯ブラシで洗ってから酢飯を詰める。

    cut

    カットしてわさび醤油で。

    nigiri

    普通に握りにしたり

    ika_potato

    ジャガイモとイカは別々に炊いて最後に合わせる。味が沁みすぎないように。

    ジャガイモと炊き合わせたり。あとは普通にお刺身とか、ゲソ揚げとかも美味しいですよね。


    こんな風に、ルアーフィッシングのテクニカルな楽しさと美味しい料理が楽しめるイカ釣り。東京から車で1時間から1時間半くらいで行けますし、船宿の最寄り駅迄の送迎サービスもあります。今はもうシーズン後半で型も良くなっていますので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?普段ルアーしかやらないアングラーもハマる面白さがあると思います。好調な釣果が続いているようですので、是非お早めに!

    TACKLE DATA

    ロッド:シマノ マルイカBB 73 145
    リール:テイルウォーク エラン66FWL
    ライン:PE 0.8
    スッテ;ヤマシタ 

    FIELD DATA

    湘南 腰越沖

    腰越港 飯岡丸
    電話:0467-31-1560
    URL: http://www.gyo.ne.jp/rep_tsuri_view%7CCID-iioka.htm

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