初めてのウェーディングはいつだったか、、、水との距離が近くていろんな情報を得ることができるリバーシーバスのウェーディングゲーム。釣れても釣れなくても(強がり)大好きな釣りの一つ。風の音、水の流れ、ベイトのざわめき。そして突然起こるボイル。そんな動的な時もあれば、なーんにもないとてもスタティックな時もある。黙々と自分のペースで孤独と対話しながらキャストを繰り返すその修行感も良い。
そんな釣りにデビューした(させた)13歳の若者の釣行記録。
準備編
まだ身長も低いので装備は限られる。
・ウェーダーはネットで探すと6-7000円くらいで子供も履けるフェルトスパイクソールタイプがあるのでチョイス。
・ライジャケはひたすら試着してサイズ感の小さいものを。ただ、これは長持ちしそうなのでそこそこ良いものを
・ヘッドライト。無くしそうなのでまあ安いもので。
・竿は振り抜けを考えて7フィートのボートシーバスロッドを
・リールはS社3000番クラス
・PE1.0 リーダー20lb は飛距離重視のセッティング
そして、重要なもの。アカエイ対策と体の安定のため(恐怖心が絶対ある)、釣り用ステッキを購入。
あとはルアー/リーダー/スナップなどは適宜
心得編
「シーバスのウェーディングゲームは基本釣れない釣りだと言うのをよく覚えておくが良い」
タイミングを図って出陣しても、昨日爆ったしても、今日釣れる保証などどこにもない。
釣れたら幸運だと思うべし。一本釣れたらそれは幸せな事であり、そこまでの道が辛ければ辛いほどその過程が人生の糧になる。(人生とか言っちゃってるよ自分)とにかくキープキャスティング。投げ続けろ、工夫し続けろ、観察し続けろ。
とこんこんと説く。
あとは絶対慌てない事。エイ対策のすり足移動も叩き込む。
実釣編
川の下げを狙って満潮からターンするタイミングで入水。まずは浅いところからチャプチャプと、、、、
BURITSU伍長部員に協力してもらって3人縦列で行進。ドラゴンクエスト状態。
ベイトも多くて捕食音らしき音も聞こえる。
早々に伍長にヒット。
「これは活性高い、、、釣れちゃうかもしれない」
移動方向の先頭に立たせて釣り下る。
自分にもアベレージサイズがヒット。飛距離のせいかな、、と思って深いところへ行けと身振りをするも腰が引けてるので、ちょっと強めに指導!
こわごわだけれどなんとか恐る恐るポジションをとる。おへそあたりまで浸かってキャスト、、、していると、、、、
「食った!」と静かな声。
デビュー戦で釣れちゃったよ!よかったじゃん、ファイトも竿を寝かせて落ち着いてる。自分がバックして岸にずり上げるランディングを教えて無事キャッチ。伍長がすぐに来てくれて写真撮影。早々に本日のミッション完了したし、これで我々もガンガン釣ろうか、、、、と思い釣り再開。
気づいたらもう一本も追加して慣れて来た様子。
そこから30分立たないうちに、、、「ボコボコボコッ」と派手なエラ洗い音が。
まじか。いいサイズっぽい。ドラグがジジっと出て行ってる。かなり近距離で食わした感じで多分15メートルくらい。
そのまま巻かずに後ろに下がらせるもなかなかズリ上げられない。ポイントも荒らしたくないのでライトは付けなかったのだけどジタバタする魚体が見える。
え、いいサイズだ。沖からアプローチして魚の退路をガードしてリーダーキャッチして砂地にあげたシーバスは立派な魚体。
伍長のところまでゆっくり移動して報告。
「伍長、やられました!!!!」
「えええ!!!!」
しばし唖然とする大人組。ビギナーズラックというものはあるものだとまだこの時は思っていた。
みんなで協力して写真撮影。こんな事なかなかないだろうからと、撮影は熱を帯びる。
縦持ち。横持ち、、、はできないので水中での横抱き。スケールを当てると73cm。立派立派。
いや、なかなかこんなの釣れないよー。と褒めちぎって本人もまんざらではなさそう。
なんせ今日イチですからね。
ここから本格的に深場のウェーデイングに突入。3人縦列で我々のへそ上くらいだから少年的には胸あたりだ。
「う、浮いている」と泣きが入るものの、二人で挟んでいるので色々掴んでもらったりしながらなんとかゆっくりとしたペースで安全な足場のところまで移動。ここはエイも大丈夫なエリア。
先ほどまではアップクロス気味のキャスト方向が、この立ち位置だとダウンクロスに変わる。コースを教えて、徐々に釣り下る。
流速が上がる場所に到着したので「そろそろ良い場所だよ」と伝えて、一投目。
「バシャバシャ」
先ほどではないにしてもまたしてもエラ洗い音。
ここは岸に戻れないので、ネットで掬う。あっさりとディープウェーディングでも一本。
もう写真は撮らない(さっきのサイズより小さいし)ちなみにヒットした場所は自分が先にルアーを通した場所だ(汗)
その後も安定して釣り続け、、、都合7-8本は釣ったのではなかろうか。
潮位も下がって時合い終了で、この日のパーティは解散。
「デビュー戦でこんなの釣れちゃって、当分こんな思いないなー」
「これから苦しい釣りが待ってるよー釣れなくなるから」
と口の悪いオトナはからかったけれど、オトナの方が数もサイズも負けている。優先的に投げてもらっていることを差し引いても何か違ったのだろうな、、、くらいにしか考えてなかった。伍長の撮影してくれた美しい写真をBURITSUメンバーのLINEへ投稿して、道具の片付けとメンテナンスを指導してこの日は終了。本人のラインのプロフィール写真が変わった事には触れないでおく。
ウェーディングで初シーバスが釣れるまで随分かかったな、、、、と昔を振り返りながら、こんな幸運は早々訪れない事も確信していた。
そう、次の釣行までは。。。。。。
FIELD DATA
湾奥河川
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