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    Yoshihiro Saitoh

    シーバスからオフショアまで主にソルトのルアーフィッシングを楽しんでいます。東京在住。東京湾-相模湾-玄界灘。たまに遠征も!

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    河川シーバス:秋の終わりは自分で感じる

    DATE : 2014.12.07

    CATEGORY : シーバス


    12月に入ると河川をあがってきたシーバスも海へ落ちていく。東京湾だと徐々に南下していくので内房の干潟から東京湾口、磯回りでの釣果がだんだんと目に・耳に入りやすくなります。地元では例年12-2月はシーバスフィッシングはお休み、というアングラーも多い。秋の連発シーズン、バチ抜けのお祭りに比べると釣果が目に見えて落ちることが原因です。

    エキスパートアングラー達が「この潮が終わると川から魚がぬける。。。」「もう川はダメなシーズンだし」というのを聞くと、自分なんかは「やっぱりそうなんだ」と思うけれど、少なくとも自分が良く竿を出す場所での「シーズンの終わり」は自分で確認したい。なんで終わりになるのか、どうやって終わりの判断をするのかは体感したい。

    もう気温も5°を下回るかという11月の終わりから12月頭にかけて。潮の動くタイミングを見計らって誰もいない(であろう)ポイントに出かけてみました。

    night_view

    最盛期には釣り人が多いポイントですが人っ子一人いません。とりあえず寒い。風は弱い。

    SCOOTER

    ウェーダーを履いてフローティングベストを着てスクーターで出撃。機動力があるのでとても便利です。

    潮位が上がり始めるタイミングで入水。魚っけはないけれど、鳥が多い。鳥がいるという事は鳥が餌にしている「何か」も少なからずいる事が多い。鳥が飛んでしまうと場を荒らすのでゆっくりとした動きで鳥に自然に距離をとって貰うようにポイントへ進んで行きます。

    潮と川との影響で潮目やヨレが頻繁に変わっていきますが、頭に入った水中の岩場の地形を想像しながらキャストしていきます。ポジションの都合で上げ潮だとアップクロスには投げにくい場所。ダウンクロスのドリフトとステイを使い分けながらルアーチェンジしていきます。

    FRANKY

    ロンジン/フランキーに30センチ台のセイゴ。人の目から見ても魚に近いこのルアーは自分はダウンクロスでのステイに今年から使うようになりました。
    このサイズを計2本取るも後が続かない。これが終わりっていうことかな、、、潮もいいし、鳥もいる。手を替え品を替えて探るも反応がない。

    「やっぱりもういないか。。。。」

    潮位もあがってきて少々危険を感じる状態になり、そろそろ納竿と思いながらキャストをすると。

    「バシュッッ」

    ???

    ダウンクロスで糸をどんどん出していたので、アワセのタイミングを逸する。でも明らかにセイゴではないサイズの捕食音がルアーの近くでした。

    うーん

    「モヤモヤするよ、、、モヤモヤ、、、」

    そして、次の潮回り。モヤモヤを確かめるべくベイトタックルに持ち替えての釣行に臨みました。ダウンクロスで糸を出しやすいのでベイトの選択。こういうときレバーブレーキをつかうんでしょうか?(まだ買わないですよw)

    勝負は潮位から考えて2時間ないくらい。気温は低いけれど水温の方が高くて、浸かっていると下半身は温かい。同じ様なポイントでフローティングから流して行くも反応がない。レンジをさげるため邪道/NI-SANのボトムドリフトで流して行くと、フリーにしたラインが一瞬たるんだ。クラッチを入れて軽く竿をあおるとググンと生命反応が

    「いるじゃん!!」

    スイープで追い合わせをして、慎重に時間をかけてファイト。

    body_TO-HEAD

    腹回りが太く、体高ある魚体。スズキとは呼べるだろうけれどランカーには届かないサイズ。

    eye2

    夜写真を撮ると、青紫にひかる目。何が映っているのか。
    知性をも感じられる目に惹かれてこの釣りをしているのかもしれない。

    結局この後は水面にもライズはあるものの、それがシーバスのものか他の魚のものかの見分けはつかず、一本で納竿としました。

    この日、この個体を見て、自分の中でこの川の秋のシーズンは終わりました。たくさん餌を食べて太った腹回り、肉付きのよい体高。元気なファイト。産卵前の準備が出来ているのでしょう。もう、川での捕食はそれほど必要としていないのではないか、と素直に思えました。

    おそらくは、この日も、この後のタイミングでも、もしかしたら今日の夜も、多くのアングラーがこの川でシーバスをキャッチしているに違いありません。ランカーサイズも何本か混じるでしょう。それが獲れないのは今の自分の実力不足以外のなにものでもありません。

    でも、今の自分の実力ではこのタイミングが「秋の終わり」。今後竿を出すとしたら、使いこなせなかったルアーの練習と細かな地形把握の為のプラクティスになるでしょう。釣れなくてもまた、それは意味のある釣行。来年また良い釣りが出来るように、そして、少しずつでもまともなアングラーになれるようにキャストを続けたいと思います。

    TACKLE DATA

    ROD:YAMAGA BLANKS EARLY 92XML
    REEL:SHIMANO EXSENCE CI4 3000HGM
    LURE:LONGIN FRANKY
    LINE:DUEL PEx8 0.8
    LEADER:ミナロジスティックス 万力キャスティングリーダー 20lb

    ROD:DAIWA LATEO 89ML
    REEL:SHIMANO EXSENCE DC
    LINE:DUEL PE x8 1.0
    LURE:JADO NI-SAN
    LEADER:ミナロジスティックス 万力キャスティングリーダー 20lb

    FIELD DATA

    DAY1 中潮 潮:クリア

    DAY2 大潮 潮:クリア

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