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    Takahiro Onaka

    関西在住のウィークエンドバサー。
    2013年バス釣りを初めました。和歌山県合川ダムをホームフィールドとしつつ、関西の様々なフィールドに出かけバス釣りを楽しんでいます。

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    フィッシングプレッシャーをものともしない巻きの釣りについて

    DATE : 2017.01.08

    CATEGORY : 初心者向けバス釣り入門


    多くの釣り人が使う「プレッシャー」という言葉。プレッシャーとは人が釣りをすることによって魚にかかる圧力のこと、要は人的圧力で魚が警戒することをいう釣り用語で普段自分も含めて何気に使っている言葉なのですが、改めて考えてみたいと思います。

    そして、フィッシングプレッシャーをものともしない巻きの釣りのメリットについて僕が考えていることをお話しようと思います。

    プレッシャーを感じるのは魚じゃないですか?

    「人が多いフィールドはプレッシャーが高い」とよく言われるけれど、具体的にどういうことでプレッシャーが高くなるのか知っている方がいれば教えて欲しいです。

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    魚に対してどんな距離でどんな(強さの)ルアーを何回通すとプレッシャーが高くなるのか。魚に対してボートがどんな距離でどんなスピードで何回通るとプレッシャーが高くなるのか。また、バスが人間の気配を感じてから、どれくらいの時間で元のプレッシャーがかかっていない状態に戻るのか。など僕にはよく分からないです。

    これは「セクハラ」にちょっと近い。セクハラを感じるのは自分ではなく相手なわけです。

    要は、人的圧力を感じて警戒するのは人間ではなく魚の方なんですよね。しかもセクハラと違って相手は魚。お話できません。自分たち釣り人がプレッシャーをかけているかどうかなんて本当のところは分からなくないですか?

    自分以外の人がどこでどういう風に釣りをしてたのか全てを見ることもできないですしね…。

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    「君は今日釣り人を何回見たの?」なんて魚とお話できれば素敵ですね(頭がお花畑状態かよ…)。

    フィッシングプレッシャーをどう考えるか?

    上に書いたことは先人達がこれまで言い伝えてきたフィッシングプレッシャーの存在を否定しているわけではありません。

    フィッシングプレッシャーはありまぁす!(小保方さん風に)

    img_1207例えば、夏の合川ダムのバックウォーター。誰でもそこにバスがいると分かるので、たくさんの人が(プロでさえも…)釣りをするため、明らかにバスを釣るのが難しくなります。これはプレッシャーが高い状態と言ってもいいのではないでしょうか。たぶん…。

    image逆の例でいうと、数ある野池の中でも人里離れてアクセスしづらく釣り人が少ない野池であればルアーに対してめちゃくちゃよく反応することがありますよね。これはプレッシャーが低い状態と言ってもよいかと思います。たぶん…。

    フィッシングプレッシャーはある。ただ、先ほど言ったように自分以外の人がどこでどういう風に釣りをしていたのか全てを見ることはできないですし、また、釣り人に対して魚がプレッシャーを感じているかどうかを知る由もありません。

    なので、釣り人側は魚にプレッシャーがかかっているかどうかは”何となくでしか”分からないわけです。

    では、何となく予想でしか分からないプレッシャーなんて意識せずに釣りをすればいいじゃないか、と言えばそうとも言い切れません。

    プレッシャーが高いかもしれないポイント(プレッシャーを感じているかもしれない魚ばかりいるポイント)があれば、プレッシャーが低いポイントもあると予想できます。

    そしてプレッシャーが低いであろうポイントを意識して探すことができるのが巻きの釣りなのです。

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    プレッシャーをものともしない巻きの釣り

    過去に自分はスピナーベイトなどに代表されるサーチベイトというものは「バスからの反応(バイトやチェイス)あってこそサーチベイトになりえる」と考えていたことがありまして、なので、スピナーベイトでバスを釣ったことがない時は「スピナーベイトはサーチベイトじゃねぇ。自分にとってはネコリグこそサーチベイトや。」と記事に書いたこともあります…。お恥ずかしい話です…。

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    今思うことはサーチベイトはバスからの反応を得るためだけのものではないということ。

    サーチベイトの代表格スピナーベイトを去年一年使ってみて分かったのが、スピナーベイトは目に見えないカバーやストラクチャーをたくさん見つけることができる(サーチできる)ということ。僕がホームフィールドとしている合川ダムでも目に見えないところ、つまり水中に立ち木やスタンプ、大岩など様々なカバーやストラクチャーが多くのエリアで存在することが分かりました。

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    目に見えないカバーやストラクチャー。これこそがプレッシャーが低いポイントなわけです。大場所の目に見えるポイントは釣り人に常に狙われていると予想されるので、相対的にみて目に見えないカバーやストラクチャーにつく魚にかかっているプレッシャーは低いであろうという話です。

    もちろん巻き物でなくても、ネコリグでも水中のカバーやストラクチャーは探ることができます。しかし、スピナーベイトを巻いて分かる情報量はそれよりも圧倒的に多いわけです。

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    スピナーベイトは「高活性の魚だけを拾って釣っている」と言われることもありますが実はそれだけではなく、プレッシャーがあまりかかっていない魚にアプローチすることができることも大きなメリットではないかと僕は思うのです。

    ちなみに、高活性とはバスが積極的にルアーを追う状態、いわゆるゾーンと呼ばれるものが広くなっている状態のことを言うかと思いますが、魚の活性が高くスピナーベイトでバンバン釣れる状態になることはそうそう多くはありませんよね。ではスピナーベイトをどのような使い方でバスを釣るのか?自分の経験でしか話せないので恐縮ですが、機会があれば記事にまとめてみたいと思います。

    長くなったので今回はこの辺で失礼します。

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