AUTHOR
Takahiro Onaka
関西在住のウィークエンドバサー。
2013年バス釣りを初めました。和歌山県合川ダムをホームフィールドとしつつ、関西の様々なフィールドに出かけバス釣りを楽しんでいます。
RELATED SITE


今回は僕が大好きなルアー、スピナーベイトについてまとめてみました。
これまでスピナーベイトでバスを釣ったことがない方や苦手意識のある方の助けとなれば幸いです。釣りの先輩方にはより有益なコンテンツになるよう足りない点があれば是非ともアドバイスいただければ嬉しいです。
スピナーベイトとは
スピナーベイトとはV字に曲げられたワイヤーの一端にブレードを備え、もう片方はヘッドとフック、スカートからなるルアーのことです。
ブレードが回転しフラッシング(光の反射)とバイブレーション(振動)を発生させることで、バスを寄せて食わせることができます。なので、スピナーベイトはブレードを回転させてこそ活きるルアーと言ってもよいかと思います。主に巻いて使うので広範囲を探るのに向いています。
スピナーベイトは何を模しているのか
スピナーベイトは小魚の群れを模しているとよく言われます。
ただ、過去の記事で書いたように、バス釣りにおいてはルアーが何を模しているかはそれほど重要ではないと自分は考えています。
ルアーは何に似ているかよりもどんな用途で使える道具なのかという視点で見ます。その時の状況や狙うポイントに応じて効率的にバスの居場所にルアーを送り込むために様々なリグやルアーがあるのです。
そのためにはそのリグやルアーの特徴を知っていなければなりませんが、スピナーベイトの特徴とはなんでしょうか。
スピナーベイトの特徴
根掛かりしづらい
スピナーベイトはワイヤーがガードの役割を果たし、カバーやストラクチャーにコンタクトさせても極めて根掛かりしづらいルアーです。
根掛かりのしづらさは目に見えないカバーやストラクチャーを効率的に広く探ることに適していることからスピナーベイトは「サーチルアー」と呼ばれる理由の1つとなっています。
スピナーベイトを使い初めてからは「サーチルアーはバスのバイトがあってナンボや」としか思っていなかった自分の考えを改めることになりました。実際のところスピナーベイトで釣れたポイントのほとんどが目に見えないカバー絡みでした。
沈む
スピナーベイトは沈むので任意のレンジまで沈めて引くことができます。言い換えればバスの居場所、すなわちカバーやストラクチャーに近づけることが出来る、というバスを釣るうえで非常に重要な要素となるので、あえて特徴として挙げてみました。
強いアピール力
ブレードはスピナーベイトで一番重要なパーツです。回転し続けるブレードはバスへの強いアピールとなります。「スピナーベイトは魚を引っ張ってナンボ」と言われるのはこの強烈なブレードのアピールによるものです。
カバーやストラクチャーへのアプローチが中途半端でも魚を引っ張ってバイトを得ることが可能です。ただし、必ずしもこの限りではないのでそれは後ほどお話します。
スピナーベイトが効果的なポイント・状況
スピナーベイトは、根掛かりがしづらいという特徴からヘビカバーを除けばオープンウォーターからカバー周りまであらゆるポイントで有効となります。
また、スピナーベイトは「風が吹いたらスピナーベイト」とよく言われますが、風がなくてもこれまで何度も釣れています。
それよりもスピナーベイトが有効だと考える条件は水の濁りです。僕の経験上、水質がクリアな状況でも釣れたことはあるにはありますが、濁っている状況下の方が圧倒的にバイトを多く得ているように感じています。視覚的なアピールより波動によるアピールの方がバスを騙しやすいのかもしれませんね。ただし「メタルジグがクリアな水質でも効くのであれば、スピナーベイトも効くはず」という思いもあるので、この辺りは引き続き検証が必要かもしれません。
また、水が濁っているというだけではなく、プラスアルファで風や水の流れ、そしてベイトフィッシュの存在などの要素が組み合わさっていた方がよいのは間違いありませんね。
スピナーベイトのアプローチ方法
基本的なアプローチ方法
スピナーベイトであろうがどんなルアーであろうが、バス釣りにおいてルアーのアプローチ方法の考え方は自分の場合基本的には同じです。何度もしつこいようですが、それはバスの居場所にルアーを送り込む、ということ。
で、バスの居場所はアングラー側が打つ釣りをしようが巻く釣りをしようが変わるものではありません。バスは基本的にはカバーやストラクチャーにつく習性があります。
打つ釣りはカバーやストラクチャーに縦にルアーを近づける、巻く釣りは横にルアーを近づける。ただそれだけの違いです。
スピナーベイトでバスを釣ったことがない方はまず普段ネコリグなんかを投げているカバーに対して少し先に投げて巻いてカバーに近づけることから始めるとよいかと思います。もちろんピッチングで縦に落とすことも有効です。
スピナーベイトへの反応がよくない時のアプローチ方法
スピナーベイトが全くハマらない時ってありますよね。そういう時は、エリアやレンジ、バスがルアーに反応するゾーンなど諸々の条件が合っていないと考えられます。
それらを1つ1つ潰していくことになるわけですが、ルアーのアプローチの方法に関して言えば自分の場合、いつも以上にカバーやストラクチャーに当てるくらい近づけることができるようゆっくりと丁寧に巻きます。
バスの活性が低い、つまりバスがルアーに反応するゾーンが狭くて引っ張れないのであればルアーをバスの方へもっと近づければいい、という単純な考えです。
「そんな使い方であればクランクとかシャッドでいいやん」という声が聞こえてきそうですが、多くの場合そういう状況ではバスがいるレンジすら分かっていないので、僕が通うリザーバーではルアーを結び変えずに(「沈む」という特徴を持つゆえに)レンジの調整がしやすいスピナーベイトが何かと使い勝手がよいと感じています。ただ、ある程度水深が一定なポイントであればリップがついているクランクベイトでカバーを直撃させる方が効率的なのかもしれませんね。
スピナーベイトを使うロッド&リール
スピナーベイトでバスが釣れるようになると、このルアーがいくら「魚を引っ張れる」と言えどもテキトーに投げて巻いて釣れるものではないことが分かってくると思います。スピナーベイトも打つ釣りと同様にルアーを通す正確さが必要とされるわけです。
そんなスピナーベイトを扱うタックルは、正確なキャスト、安定したリトリーブ、しっかり魚を掛けるフッキングが出来れば何でもよいと思います。
ちなみに僕が主に扱う3/8ozと1/2ozのスピナーベイトで現在使用しているタックルはそれぞれ以下の通り。
3/8oz スピナーベイト
ロッド:ワイルドサイド WSC63M
リール:アルデバランMG
ライン:シーガー R18 フロロリミテッド(12LB)
1/2oz スピナーベイト
ロッド:ワイルドサイド WSC63MH
リール:メタニウムMGL
ライン:シーガー R18 フロロリミテッド(14LB)
短めのロッドを使用しているのは、キャストが下手くそな僕が少しでも正確なキャストが出来るように考慮してのことです。正確なキャストが出来るのであればもちろん長いロッドを使用してもよいかと思います。
スピナーベイトの使い分け
スピナーベイトはブレードの形状やカップの深さでフラッシング(光の反射)とバイブレーション(振動)が異なります。
ただし、現在のところ自分はダブルウィローのスピナーベイトをメインに使用していて、ブレードごとの使い分けが出来ていないので、今後追記していくこととさせてください…。
オススメのスピナーベイト
各社から様々なスピナーベイトが出ていて全てを使い比べたわけではないので正直なところオススメのものはありませんが、自分が現在主に使用しているのは下記の2種になります。
まずはO.S.P「ハイピッチャー」。コンパクトスピナーベイトということで初心者の自分でも臆することなく使い始めることができました。
コンパクトと言えどもあなどるなかれ、しっかりとブレードが回転し程よい振動でバスを寄せて食わせることができます。
◼︎ハイピッチャーでの釣果レポートはこちら
次に自分が使っているのはDSTYLE「Dスパイカー」。初めて使用した時はあまりの引き抵抗の小ささから少し使いづらさを感じたものの爆発的な釣果をもたらしてくれた2016年のMVPルアーです。使い慣れた今では狙っているレンジを安定して引くことができるようになりました。
◼︎Dスパイカーでの釣果レポートはこちら
ハイピッチャーは波動が強いがコンパクトさゆえにフラッシングは弱い。逆にDスパイカーは波動は弱いがフラッシングは強い。自分はこれを水の濁り具合で使い分けています。
ちなみに今は狙うレンジや波動の強さごとにラインナップされているノリーズのスピナーベイトに興味を持っています。
補足:スピナーベイトにトレーラーフックは必要か?
トレーラーフックを使用すればバラしが減ることと引き換えに、少し根掛かりしやすくなってしまいます。
自分の場合、バラしを少しでも軽減することを優先してトレーラーフックをつけることの方が多いです。
ちなみに、田辺哲男さん率いるノリーズのスピナーベイトはトレーラーフックなしの方が上手くフッキングできるように設計されているとか…。
補足:あわせて読むとよい記事
過去に書いた以下の記事をあわせて読んでいただければ、きっとスピナーベイトに対しての苦手意識もなくなるはず!
・今年1年巻きの釣りをしてみて感じたこと、状況変化を掴む2つの方法
以上、スピナーベイトについてのあれこれでした。