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    BURITSUのMr.ノーバイトがお届けする、素人目線の釣りブログ。購入した釣り具のご紹介、弁慶堀をはじめ房総のリザーバーや富士五湖、相模湖、芦ノ湖などでのバスフィッシングをメインに、海釣り等いろいろな釣りの釣行記を投稿しています!

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【リチビー2019年モデル】軽い・速い!実際どうなの?注目のリチウムイオンバッテリーを3ヶ月使ってみて感じた事

DATE : 2019.06.13

CATEGORY : アイテム


大変お待たせしました!やっと納得できるまで使い込めましたので、皆さまからよく質問を頂くプロショップオオツカさんの“リチビーを3ヶ月間使ってみて気づいた事などをお届けしたいと思います!!


フットコンバス最大の問題!?

近年、自分の周りやSNSを見ているとレンタルボートにエレキを装着してバス釣りを楽しむ方が増えていると感じます。田辺プロが「フットコンバス」というスタイルとして提唱し、免許不要艇でまずはデビューという方も多いのではないでしょうか?


自分もボートでのバス釣りが楽しくなってしまい、エレキなどフットコンバスに必要な道具一式を購入して5年。こんな感じでボート用品が増えてきましたが…とにかくネックだったのがバッテリーです。

はじめは12Vモデルのエレキを使っていたのでバッテリーは1つで24.9Kg。これが24Vモデルへの買い替えでバッテリーが2つ必要になりほぼ50kg!!


ヒト1人分近くの重量やないかーい!(/ _ ; )

エレキ本体も重いんですけど、やっぱりフットコンバス最大の敵はバッテリーの重量ですよね(^o^; 50kgもの重量物を毎回運搬するのですから…

自宅のガレージですぐにバッテリーを充電できる環境だったり、亀山ダムのように電動カートがあるフィールドであればまだ楽です。しかし、マンション住まいの方やカートの無いフィールドでの運搬は本当に大変;

そのバッテリー問題を解決する救世主が今回ご紹介する“リチウムイオンバッテリー”でしょう!!

リチビーをお借する事になりました!

フットコンバスを楽しむアングラーなら間違いなく気になっているリチウムイオンバッテリー。リチビーに2019年モデルが登場する事を知り、自分も購入を前向きに考えていました。

お金を貯めていよいよ導入かなー!?なんて悩んでいる矢先。縁あってプロショップオオツカさんから「リチビーを1年間使ってみませんか?」という大変有難いお話を頂きました!!


今年の3月、熊谷のプロショップオオツカさんにお邪魔し、大塚茂プロから直接リチビーについての説明を頂きお借りする24V 60Ahモデルを受け取らせていただきました。

リチビーキタァ!!!( ・∇・)


12V 20Ahモデルは購入しました!

せっかくエレキ用バッテリーが軽くなるのに、魚探用が鉛バッテリーのままでは勿体無い!と感じまして、12Vの20Ahモデル(30,240円)+10A充電器(18,360円)を購入させていただきました。


ということで、今回インプレッションさせていただくのは、

リチビー(2019年モデル)24V 60Ah
リチビー(2019年モデル)12V 20Ah

の2モデルとなります。


リチビーの特長

LiFePO4(リン酸鉄リチウム)を採用

リチウムイオンバッテリーには種類があるのをご存知でしょうか!?自分は正直よくわかっていませんでした(^_^; 乾電池で言うならばマンガンやアルカリと種類があるように、リチウムイオンと言っても実は多くの種類が存在します。そちらについては「リチウムイオン電池の豆知識」をご覧いただければと思います。


多くのリチウムイオンバッテリーの中から、リチビーはLiFePO4(リン酸鉄リチウム)を採用しています。

医療機器などにも使われるなど安全性が高く比較的コストも抑えられるがエネルギー密度が低いという特性があるようです。しかし…実はこのデメリットとも思えるエネルギー密度の低さがエレキには好都合とのこと。この辺りは後ほどご紹介したいと思います。

TOP50プロも導入している!

開発を行っているプロショップオオツカの代表、大塚茂プロ自身もTOP50に参戦し自らテストを行ってらっしゃいます。他にもJB TOP50に参戦するバスプロのうち15名の方がリチビーを導入しているのだとか!


Photo:RED PEPPERES+

現場で多くのプロからのフィードバックを得られている事はリチビー最大のメリットと言っても過言ではないでしょう。このフィードバックにより誕生したのが2019年モデルです。

BMS(バッテリーマネージメントシステム)と呼ばれる、リチウムイオンバッテリーを管理する制御基盤のプログラムをボート用に最適化したり、防滴処理が加えられています。

リチウムイオンバッテリーを導入するメリット

とにかく軽い!

リチウムイオンバッテリーと聞くとまず「軽い!」というイメージがあると思いますがどれくらい軽いのか、24Vエレキを使用という前提でスペック情報を元に比べてみると…

M27MF容量相当で比較した場合

リチビー
24V 60Ah
ACデルコ
M27MF×2
15.6Kg 49.8kg -34.2kg

なんと、34kgの減量に成功!!( ・∇・) バッテリーも2個運搬しなければいけなかったのが1個になることで…


この通り、片手はタックルボックスなどを運搬するなどに使えるので荷物の運搬が圧倒的に楽になります。自分の場合魚探用もリチビーにしたので魚探関係の荷物の運搬もめっちゃ楽になりました!

兎にも角にも、この軽さは本当に神レベル!! これだけで買う価値が十分にあると感じます。一度体験したらもう鉛バッテリーには戻れないですよ〜(/ _ ; )

小型車に嬉しい省スペース化!


バッテリーが1つで済みますので、自分の場合はジムニーでの釣行でとても助かってます!バッテリーって地味に場所をとりますからね。特に小型車の方にとっては嬉しいところです。

エレキのスピードアップ

鉛のバッテリーは個体差があり電圧がまちまちなんだそうです。それらを直列すると十分なパワーも出せない事もありますが、リチビーなら安定した電圧を得られエレキのスピードが速い!! 動画で見るのが一番説得力ありますよね!

大会でも何度か使用してみましたが…バッテリーの軽さもあいまってX3の70lbでもツアーの82lbよりも速いんじゃないかというレベル(^_^; ツアーの82lbを使った時はかなり速いと感じました。

熱ダレ感も少ないので、トキタボートから川筋の上流まで向かうまでにかなりの差がつきます。

充電時間の短縮・簡略化

従来であれば24Vエレキの場合、帰宅後2つのバッテリーを充電する必要があります。2Aで充電した場合かなり時間がかかりますので朝までには終わるけど…という感じ。充電器も2つ必要になりますしこれに加えて魚探用もとなると大変。36Vエレキだったらと思うと恐ろしいです!

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リチウムイオンバッテリーなら1つのバッテリーに対して充電で済みますので、充電器は1つでOK!(※リチビー専用充電器が必要です)


充電時間はなんと脅威の1〜2時間!※モデルにより差があります

自分が半日三島ダムで釣りをして帰って充電をしたら40分で終わってました!!※充電器は20Aモデル
これだけ短時間で充電でるなら、万が一充電を忘れててもどうにかなりそう(^o^;

複数のバッテリーを扱っていると、「これは充電したっけ?」という事が分からなくなったりしますが…それも防げるのでとても助かります。

リチビーには10Aと20Aの充電器があります。20Aの方がより素早く充電が可能ですが消費電力も高いので場合によってはブレーカーが落ちてしまう可能性もあります、普通に使う分には10Aで十分かもしれませんね。

バッテリー寿命が長い!

バッテリーは永遠に使えるものではなく、可能充電回数というものがありまして鉛のバッテリーですと放電深度(どの程度バッテリーを使うか)にもよりますがお概ね300-400回と言われています。


月に6釣行程度で年間50回程度の頻度であれば3-4年以上持つ計算にはなりますが、どんどんバッテリーがへたってしまうので、2-3年も使うと持ちが悪くなってきたと感じるのではないでしょうか?

一方、リチウムなら2000回以上に耐え、そこで約20%程度劣化するそうですが、まだまだ使えるとのこと!!5倍以上長く使えるということではないでしょうか!!

M27MFが1.3万円として、2個を5回買い換えると13万円くらいにはなります。するとリチウムバッテリーとの価格差は4.6万円とべらぼうに高い!!とは言えない差ですよね。もうこうなってくるとリチウムを使わない理由はないなと!! もちろんリチウムも途中でなにかしらの要因で壊れる可能性はありますが!!

自己放電率が低い!

鉛のバッテリーは使用せずに放置していると月に20%程度放電してしまうそうです。それがリチウムですとわずか2%!!!使用頻度が少ない方にもこれは嬉しいですよね。

リチビーの課題?トラブルは?

雨水対策

リチウムイオンバッテリーは雨に弱いということで、念の為本体の隙間にビニールテープを貼って水が入り込まないようにしています。これを行わなくても問題ない程度には防滴加工されているとのことですが念の為(^_^;


これで大雨でも問題なく使用できています! 鉛バッテリーとは違って横にして運搬しても問題ありませんが、使用時は端子部が上に来るように設置したほうが無難です。

トラブル発生時に結構困りそう

今の所、バッテリー本体には特に不具合はなく快調に使用できています!!!ですが、魚探用バッテリーを購入した際に、充電が行われないトラブルがありました。これは結果充電器の不具合で交換していただいている最中ですが…突然のトラブルがあった際、今までの機材ではどうにも対処できないので困ってしまいますよね。ネット上にもまだまだトラブルシューティングなどの情報が少ないというのも心配な材料かもですね。サポートにご連絡して対応を仰ぐしか今の所ないかなと!

ですので、鉛バッテリーをバックアップとして残しておいたほうが無難というのが今の所の自分の感想です。


価格

値段については「いずれ安価なリチウムイオンバッテリーが登場するのでは!?」なんて淡い期待を抱いている方も多いと思います。自分もそうでした(^_^; ですが、世の中にこれだけリチウムイオンバッテリーが浸透しつつある今でもこの価格なのでここ数年で劇的に、例えば鉛のバッテリーと同等になることはあり得ないと思われます。なったらごめんなさいですが…

ですのでランニングコストなどを考えて購入に踏み切ってしまったほうが結果幸せになれそうな気がしております!

バッテリー残量が把握できない

リチビーには現在バッテリー残量を知らせるインジケーターは別売でも扱いがありません。大体の目安でもわかると嬉しいなぁと思っています。この辺りは今後の開発に期待するしかなさそうです!!

バッテリー容量について

リチウムイオンバッテリーは鉛のバッテリーとは異なり電圧の低下が鋭角になる特性があります。グラフの通り、鉛のバッテリーでは容量の70%程度で使えなくなってしまうようですがリチウムイオンバッテリーは90%以上の使用が可能とのこと。その為、鉛バッテリーのAh表記との比較が困難なんです。


出典:プロショップオオツカ

購入検討時、まず迷うのが容量だと思います。60Ahとか80Ahとか…

レンタルボートで多く使用されているACデルコのM27MFであればリチビーの60Ah相当とのこと。

1エレキにつき1バッテリー必要!

鉛のバッテリーであれば、12Vのバッテリーを直列にして、そこからフロントとリアのエレキに電源をとることが出来ますが…リチビーではそれが出来ませんので注意が必要です!!2機がけする場合はリチビーが2台必要ということになります。

ただし、12Vモデルで魚探とライブウェルなど複数の機器に使用することは問題ないそうです! エレキは一気に大量の電流が流れる為に1バッテリーに1台しか繋げないとのこと。

使ってみての感想!

お借りして実際に使ってみて、はじめは「何か忘れてるような…?」という不安感がありました。というのも….


この通り、クルマにエレキとバッテリーを積んでもどうもスペースが余っていて(^o^; ありがたい事なんですが「これで大丈夫だっけ!?」という確認作業を何度もしてしまう程でした。

特に、24Vエレキで致命的なジャンパーケーブル忘れ問題。そもそもジャンパーケーブルを持たなくて平気になるのでこれも精神的助かる!!


ボートの後方もかなりスッキリして最初は違和感がありました(笑) レンタルボートでは、バッテリーが軽くなることで重心が前方に集中してしまう問題があります。特にツアーやミンコタなどの重量のあるエレキの場合は顕著です。

体重60kg前後の方でX3シリーズ24Vであればそこまで気にするほどではなさそうです。ラダーを付けたり、ライブウェル・ライブウェル用バッテリーを置けばバランスがとれます。逆に今まではライブウェルに水を入れると後方に重心がよりすぎていましたが、リチウムイオンバッテリーならむしろちょうどいいくらいです(^_^;


大会では無い日やラダーも使わない!という方はちょっとこの重心問題を考えないといけないと感じています。

とはいえ、12Vエレキだったらバッテリー1個ですしね…前方にできるだけ重量物を置かないなどで調整可能ではないでしょうか!?例えば魚探用の鉛バッテリーのケーブルを延長して後ろに持っていくなどですね!


帰ってきて充電。見ての通り、バッテリーの端子部分は六角ナットが使用されていますので工具が必要となります。これがバスボートであれば良いのですがレンタルボートだとやや不便だと感じたのでノブスターボルト仕様に変更しました!こちらは長くなってしまうので別記事でご紹介します!


24V60Ah/80AhモデルにはM12という規格のボルトが使用されています。これには19mmの工具が必要です。この工具を忘れそうなんですよね…(^_^;

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※18mmと誤った記載をしていました、19mmが正しいとご指摘を頂きましたので訂正しました(6/13 23:28)

12Vの魚探用はこの様に長めのナットにボルトを通して、ワニ口クリップを挟めるように変更しました。


バッテリ切れを体験!!どれくらいもつのか?

3月に亀山ダムで使用した際、水産センターから出船し、笹川最上流→折木沢最上流→医院下→猪川→医院下→藤林とわりとハイスピードで回ってしまった結果…午後14時にバッテリ切れを起こしました。


噂の通り、最後は若干遅くなったかな?と思った次の瞬間にスパン!っと落ちました。残量が少なくなるとバッテリーを保護するために、BMSが強制的にシャットダウンするのだとか! かなり移動して14時までもったので大会で普通に使う分には60Ahで十分ですが心配な方はやはりハードに移動する方なら80Ahを購入したほうがいいかな!?

川島プロによる亀山ダムでのテストレポートにも60Ahがどの程度もつのか記載されていますのであわせてご覧ください!

12V 20Ahの容量は?

魚探用12V 20AhでエコーマッププラスとPoint-1を丸1日使っても全然問題ありませんでした。2日間くらい充電無しでいけるかも…多分2台くらいなら1日持つと思います! この辺りはエコーマップウルトラを買うことになったらその辺りを繋いで再調査してみます!!

リチビーに関する質問と答え

自分に質問を頂いた内容とその答えをここに記載していきたいと思います!

Q.リチウムイオンバッテリーどうですか?

とにかく素晴らしいです!!軽さと充電の早さ、エレキのスピードアップ。先日もむらし部員との会話の中で魚探を買う予算をリチビーにあてようかな?なんて話も出ていたほど。

どちらも買ったから釣果がアップするものではないのですが、快適に釣りができるようになるのは間違いない!魚探は魚探を使った釣りを勉強していきたいという事が無ければ…無理して買っても仕方ない説もあります(^_^; 実際、自分も大会で魚探を付けない日もあります。

Q.エレキは焼きつきませんか?

他のメーカーさんのリチウムバッテリーを借りて使ったらエレキが焼き付いてしまったというお話を伺いました。リチビーについてはLiFePO4(リン酸鉄リチウム)の特性(エネルギー密度の低さ)によってちょうどエレキが焼きつかないちょうどいい塩梅になっているらしいです!!

随時更新していきますので、疑問点があればSNSでもここのコメント欄からでも、直接お会いした際でもご質問ください(^_^)

週末レンタルキャンペーン開催!

リチビーが気になっているという方に朗報です!!プロショップオオツカの会員様限定(無料で会員登録可能)でリチビーを無料※で週末にレンタルできるという素晴らしいキャンペーンが実施されています!!!
※返却時の送料のみ負担です


申し込みの流れなどはコチラの特設サイトでご確認くださいませ!

リチビーを体験した自分から1つだけ注意事項をお伝えしておきます。

「リチビーを体験したら最後、もう鉛のバッテリーには戻って来れなくなるぞ!!!」

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自分のお借りしているモデル。普通に使うには十分の容量!!

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魚探用にはこちら! 何台も大型魚探をつけるならもうちょっと容量の大きいものでないとダメかも…(^_^;

また、自分も使って行く中で気づきがあればご紹介したいと思います。それではまた!!

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【プチカスタム】リチビーのボルトをノブスター仕様に変更してみた! – Mr.NoBite 釣りリアルを求めて
先日、リチビーの記事をアップし釣り場でも多くの方から質問を頂くようになりました!レンタルボート(ローボート)で釣りを楽しむ方にリチウムイオンバッテリー化の波が押し寄せている感じがします。軽いだけじゃなくてエレキの速度も速くなるというのも魅力のようです!!

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