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居酒屋村上
九州支部の居酒屋村上です!
九州の美味しい食材を食べることを主な目的として、釣る楽しみから食べる楽しみまで、釣りを主軸に外遊び全般の楽しみを発信しています!
▼主なコンテンツ
カヤックフィッシング/ジギング/グッズレビュー/遠征釣行/釣り魚料理/野食・珍味/ご当地グルメ/ちょっとアレな食材紹介等
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『シャク釣り』そんなこと急に言われても、どんな釣りなのかすぐにピンとくる人は、そう多くないのでは無いでしょうか?
今回のブログはそんな『シャク釣り』を有明海で体験してきた居酒屋村上からお送りします!!・・・っていうか毎度おなじみ居酒屋村上です( ・´ー・`)ダロ?
そもそも「まじゃく(アナジャコ)」とは、日本全国の泥干潟に生息するエビ目の甲殻類の一種で、その名前や見た目から「結局シャコなんでしょ?」と勘違いされがちな生き物φ(. _.) 偉そうに解説している僕も「結局シャコなんでしょ?」と思っていた派です。この場を借りてまじゃくさん、シャコさんすみません(。・人・`。)
こちらのまじゃく、最近では車海老の値段高沸や結婚式などの催事に使われるためか、ここ数年食材の注目を集め、まじゃく自体の市場価値が高まり、地元でも注目を集めている食材みたいです(゜ロ゜)!!
僕は6年位前のまだ居酒屋村上を開業する前からまじゃく情報を仕入れていたものの、当時は車の上に乗っかるジョンボートを手に入れたばかりでバスフィッシングに夢中な僕は、海とは疎遠だったので行くに及ばず、有明海との距離が縮まってきた今年!まじゃくのシャク釣りにもデビューすることになった次第でございます\(^o^)
ということで有明海に到着!
自宅から居酒屋村上号を走らせること2時間!ポイントは違いますが、青春を怪魚釣に捧げた小宮さんと2月にハゼクチを釣りに行った以来の久しぶりな泥の海こと有明海にテンションが上がります(≧∇≦)
でもシャク釣りを始める前に腹ごしらえ、腹が減っては戦はできぬヽ(´Д`;)
今回の昼食は大牟田のソウルフード、マイ・キッチンのタル付イカ弁当(地元では略してタル弁)を注入!! 今回は通な注文をスタイルを知らずにレギュラーでオーダーしましたが、荒尾ローカルのオーダーは「大盛り・タル増し・唐揚げ2個追加・漬け物無し」が王道パターンだとかw(°o°;)w
この情報を教えてくれたパイセンは、青春時代に王道パターンのファットなタル弁を食べて育ったと自慢していたので、こちらのタル弁を開けた瞬間、現在のバルキーなスタイルに納得しました( ̄▼ ̄;)(失礼)
いざ!!まじゃくのシャク釣りに挑戦!!
お腹も満たして、気合十分!!
漁協の駐車場に車を止めて、海へのエントリーポイントにいる漁協の方にお金を支払って(1,000円/1人)、持ち帰り用の赤いネットをもらったら、シャク釣りに挑戦です\(^o^)
※今回お世話になった漁協の方(今回は匿名で親切おじさん)も口を酸っぱく言われていましたが、持ち帰りのリミットは受付時にもらう赤いネットに入る分までなのでご注意!こちらのまじゃくは稚魚?の放流など行っておらず、自然繁殖のみなので皆んなでルールを守ってまじゃくのシャク釣りを末永く楽しみましょう(´∀`)
しばらくして人が集まる場所まで歩くと、それはまるでもののけ姫に登場するシシ神のごとく泥の上に悠然と並ぶママチャリの姿に目を疑いました((((゚ロ゚ノ)ノ
貝殻が高密度に詰まっているので硬い干潟ってだけです( ・´ー・`)ビビッタロ?
そんなこんなでポイントらしき場所に着いて、ネットの知識と、周りの人の見よう見まねでなんとなく穴をほっていると、、、
兄ちゃんシャク釣りは初めてね?と、大きな声で声を掛けてくれたのは(待ってました笑)漁協組合員の腕章を付けた親切おじさん!
「シャク釣りのしかたを教えてあげるからこっちに来なさい!」ということで、親切おじさんにシャク釣りの全てを教わりました。超絶感謝ヽ(>Д<*)ノ
それで習った通りに穴を掘って遊んでいると(全然獲れない(ノД`))、こちらを気にしてくれていた親切おじさんが、、、
まだ獲れんとね!!こっちについてこいっ!!と、新規ポイントに誘導してくれるという、初心者にとっては最高の展開に.゚+.(・∀・)゚+.゚
穴はこうやって掘るんだよっ!!と口調は荒いものの、超絶丁寧に教えてくれ.゚+.(・∀・)゚+.゚
しまいには教えてくれながら掘った穴(漁場)を丸ごとくれるという神対応まで.゚+.(・∀・)゚+.゚
そのお言葉に全力で甘えて、持って来た筆をドロップイン!!
すぐに当たりみたいなまじゃくの反応を得るものの中々上がりきらない(´д`)ンダヨ
そもそもまじゃくとは、干潟の砂地に30cm穴を掘り、その中でプランクトンなどを食べて生活しているマジャクは巣穴への外敵の侵入に敏感な性格。その性格を利用して巣穴に習字の筆を入れると、外敵を排除するように筆を押し出すように上がって来るので、筆の毛先まで上がって来たところを指でつかみ、腕がもげないように慎重に抜き上げるのがシャク釣りですφ(. _.)
■U字なマジャクの巣穴
巣穴の形はU字型になっているので↑の写真に見える穴の半分が1つの個体の巣穴!入口と出口がある感じです(・∀・)
なので、干潟を削って見つけた穴の大体半分がマジャクの個体数の上限となります。
延々と続く当たりに30分位焦らされていたでしょうか、中々キャッチできない現状を打破するために再び親切おじさんの元へ泣きつくと、(親切おじさんが作ってくれた)僕の漁場まで視察しに来てくれて釣れない原因が判明!
左が僕ので右が親切おじさんの筆なのですが、釣れない原因は筆の毛先の長さ!まじゃくが穴の上まで来た時に毛先ごと爪を掴まないと、外敵を察知して穴の奥まで一瞬で逃げ込みます。僕の筆は毛先が短いので、まじゃくを騙せずに逃げられ続けていたのです(´□`川)
まじゃくをつかむ時、爪にかすって逃げられた位なら2度食いもありますが、爪をがっつり掴んで逃げられたら、まじゃくもスレて中々上に上がってこなくなるので、その穴は時間を置いて場を休ませますφ(. _.)
ということでタックルを間違えていた僕達はでもこれしか無いし、どうしよう、困ったなぁ(-ω-;)モジモジと、困ったちゃんをしていたら、、、
親切おじさん、ご自身の漁具である筆まで貸してくれました*・゚(n‘∀‘)η゚・*
有明海の干潟の様にどこまでも優しいな親切おじさんに再び超絶感謝ヽ(>Д<*)ノ
そして借りた筆でグイグイ当たりを感じていると、、、
釣嫁がキャッチ!
有明海の干潟の様にどこまでも続く沈黙の時間が破られた感動の瞬間です(ノД`)。・゚・
それからポロポロ釣れだした頃、再び親切おじさんからの招集が(`Д´)ゞラジャー!!
ボチボチ釣れた僕らに、今度はステップアップの講義φ(. _.)
■おとりまじゃく投入
洗濯バサミに挟まっているのはまじゃくのしっぽで、これは釣ったまじゃくをおとりに使って既存の穴に入ろうとさせ、先住民と喧嘩させているところで、おとりを取り出し、先住民を筆でこしょこしょして、釣り上げるというボイル誘発パターンのスタイル。柔らかな筆と違いガチで喧嘩を売りにいくこちらの釣法の方が結果を得やすいとか( ̄ー ̄)
筆を突っ込んで反応が無かったポイントを休ませて、しばらくして戻った時に泥でふさがっている穴には、まじゃくがいてその泥をそーっとどかして筆でこしょこしょしていたら、まじゃくが反応して釣り上げるというパターンのスタイル。ふさがっている泥のすぐ下にいることが多いこちらの釣法も結果を得やすいとか( ̄ー ̄)
っていうか親切おじさん、テクニックの伝授が惜しみなさすぎ!!
今度会ったらお礼にまじゃく持って行こう( ・´ー・`)ン?
マジャクゲットだぜっ!!
よく見たら背景の干潟がクレーターだらけヽ(゚ロ゚;)
釣嫁もゲット!!
よく見たら帽子がまじゃくの卵カラーじゃないですか(゚∀゚)!!
今日の釣果はこちら!!
実は講義の教材として使用したまじゃくや、なんとなく釣れたまじゃくを親切おじさんがくれましたので、実際に釣ったのはこの半分位という(;゚∀゚)=3
まじゃくを調理します!!
■カニの唐揚げ
なんかバケツの中に混入していたので、揚げて食べてみましたが食感はグッド(・∀・)!
■シオフキのバター炒め
クワで干潟を掘っていたら、ポロポロ出てくる貝!!「食えるかも」という思いで見つけた度にキープしていたのを親切おじさんに聞くと「うばがい」と言うらしく、冬の個体は生でも食べるみたいです(゚д゚)!!
※親切おじさんは「うばがい」と呼んでいましたが、正式には「シオフキ」らしく、「うばがい」はローカル名だと思います。
バターとお酒で炒めたシオフキ、砂抜きしないと美味しくないとのことでしたが、砂抜きせずすぐ食べた今日の個体は全く砂も入っておらず、濃厚な味がとても美味しかったです(*´艸`*)
貝好きの方は、このシオフキだけを狙って干潟を掘るのも有りだと思います(´∀`*)
■まじゃくの天ぷら、唐揚げ、素揚げ、塩茹で
釣ってきたまじゃくはボールに水を張り、水が汚れなくなるまでたわしで丁寧に洗います。
綺麗にしたまじゃくは、天ぷら、唐揚げ、素揚げ、塩茹でにして、親切おじさんに感謝しながら頂きます(*´艸`*)
柔らかい殻の食感を楽しみながら、甲殻類特有の風味、まじゃくの甘味、どちらかというとカニみそに近いまじゃくの脳みそなど、まじゃくの全てを堪能(´艸`)
そしてこちらのまじゃくの卵!!鶏卵の卵黄みたいなまろやかさと甘味が口の中に広がり、、、
うっ、、、ウルトラ美味い((((゚ □゚;)!!
最後に
初体験で中々思うように釣果をあげられシャク釣り。その難しさからガンダムの様に燃え上がり、少しだけコツを掴んだところで今回はタイムアップとなりましたので、次回は修行の成果を親切おじさんに披露しに行こうと思います(`Д´)ゞラジャー!!
漁期が4月~10月と漁期が長いことでも人気のまじゃく。
たまには釣り竿を置いて、干潟で筆を落としてみませんか?
発泡ゴムの長靴は軽くて楽ちん\(^o^)/
シャク釣り用のクワはこういう幅広タイプがお勧め。
誠文堂新光社
売り上げランキング: 202,904
まずは干潟の生物をサクッとお勉強!
TACKLE DATA
■タックル
長靴(必須)
大きめのクワ(必須)
毛先の長い筆(1人:10~30本)(必須)
風呂ようの椅子
水をかき出すボール
細いスプーンみたいなかぎぼう
おとり用の選択ばさみ
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